子供の頃、『Jak and Daxter』や『Ratchet & Clank』といったゲームは、私がプラットフォーマーというジャンルに夢中になるきっかけを与えてくれた冒険の数々でした。そのため、Weird Belugaが手掛ける新作アクションプラットフォーマー『Duskfade』をプレイする機会を得たとき、あの頃の冒険のスタイルが本作でどのように表現されているのか、非常に興味がありました。
この新作インディーゲームのリリース前ビルドをしばらくプレイし、最初の主要エリアを探索して、製品版で体験できる内容の一端に触れることができました。今回のビルドが『Duskfade』の最終版を完全に反映しているわけではないかもしれませんが、PS2時代の名作アクションプラットフォーマーへの確かな愛着が感じられ、同時にそれらの作品とは一線を画す独自の世界観が構築されています。
魅力的なストーリーと素晴らしい演出
物語は、妹のAlliraが巻き込まれた不可解な出来事によって日常を奪われた主人公Zirianが、Tearfeldを舞台に繰り広げる冒険を描いています。一見すると王道なプロットに思えるかもしれませんが、Weird Belugaは、声優陣による素晴らしい演技と美しいアートスタイルによって、本作を際立たせることに成功しています。

探索が楽しくなる軽快な操作感
『Duskfade』のようなゲームにおいて、移動の操作性は作品の評価を左右する重要な要素です。プラットフォームアクションと探索に重点を置いている以上、実際に世界を駆け回る感覚がどれほど優れているかがすべてと言っても過言ではありません。幸いなことに、この点において本作はすぐに私を感心させてくれました。
Zirianの操作感は非常にスムーズです。ジャンプ、回避、環境内での移動のすべてがレスポンス良く、特に空中での挙動は本作の大きな魅力の一つです。ゲームを進めて新たなアビリティをアンロックしていくことで、移動の幅はさらに広がり、より自由に世界を探索できるようになります。
しかし、素晴らしい移動操作もそれだけでは限界があります。探索する理由がなければ、どんなに操作が快適でもいずれ飽きが来てしまうでしょう。その点、『Duskfade』は時計仕掛けをモチーフにした世界に、秘密や収集アイテム、そして破壊可能なオブジェクトを豊富に配置しており、プレイヤーを飽きさせません。

誰もが楽しめる冒険を目指して
プレイしていて特に印象的だったのは、『Duskfade』の親しみやすさです。メニューやHUD、全体的なインターフェースはシンプルで分かりやすく、難易度設定も複数用意されているため、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせて冒険の歯ごたえを調整できます。
ただ、ゲームのテンポを掴むまでには少し時間がかかるかもしれません。序盤のエリアではミニマップや伝統的な目的地マーカーがないため、どこへ行くべきか少し迷う場面がありました。しかし、プロローグを終えると、プレイヤーを正しい方向へ導いてくれる新たなメカニクスが導入されるため、過度なガイドに頼ることなく冒険を進められます。
戦闘におけるバランス調整
戦闘は、『Duskfade』において今後さらに磨きがかかるであろう分野です。とはいえ、土台はすでにしっかりしています。Zirianの攻撃はスムーズで、パーフェクトドッジのメカニクスは非常に爽快です。一瞬だけ時間がスローになり、反撃のチャンスが生まれる感覚はたまりません。
唯一気になったのは、最初の主要エリアを探索する時間が長くなるにつれて、戦闘のインパクトが薄れていく点です。同じ種類の敵と何度も戦うことになるため、戦闘がやや単調に感じられました。プレイヤーがゲームを進める中で、敵のバリエーションを増やすことで、戦闘の新鮮さを保てるようになるはずです。
また、戦闘中のカメラワークも気になりました。敵が多い場面では、敵の把握や攻撃のポジショニングが難しいことがあります。ロックオンシステムはこの問題を補ってくれますが、キーボード操作でCaps Lockに割り当てられているのは少し珍しい選択だと感じました。そのため、個人的にはコントローラーでプレイする方が、本作の戦闘をより快適に楽しめるという印象を受けました。

総評
『Duskfade』のリリース前ビルドをプレイし終えて、心から感銘を受けました。発売までに調整すべき粗削りな部分はいくつかありますが、それを差し引いても純粋に楽しい体験でした。
本作に対する最大の賛辞は、「コントローラーを置きたくなかった」ということです。プレイを中断したときも、すぐにでもゲームに戻る理由を探している自分がいました。
『Duskfade』は2026年8月13日に発売予定です。Zirianの冒険を追いかけたい方は、今すぐSteamでウィッシュリストに登録しておきましょう。


