Ubisoftは、『Anno 117: Pax Romana』の初となるDLCを4月23日に配信することを発表しました。Prophecies of Ashと題されたこのDLCでは、火山島Cinisが追加されます。これは『Anno』シリーズ史上、プレイヤーが利用できる単一の陸地としては最大規模となります。
『Anno』史上最大の島、その代償
Cinisは拡張マップであり、独立したマップではなく既存のLatium provinceを拡張する形となるため、現在の拠点をベースに外側へと街を広げていくことになります。この島には川のスロットや採掘ポイントが豊富に配置されており、非常に魅力的な土地といえます。しかし、当然ながらその中央には巨大な火山がそびえ立っています。
重要なのは、この火山が単なる背景ではないという点です。Prophecies of Ashでは、プレイヤーが苦心して作り上げた都市計画を脅かす、3つの異なる火山メカニクスが導入されます。発表トレーラーでも確認できる通り、Eruptions(噴火)が発生すると、噴石が建物に降り注ぎます。Volcanic winters(火山性の冬)は、島全体の農業生産量を低下させるようです。3つ目のメカニクスであるbloom phase(開花フェーズ)はこれとは逆の効果をもたらし、条件が整えば食料生産が飛躍的に向上する可能性があります。これらの効果の正確な数値は不明ですが、トレーラーを見る限り、フォーラムに岩が直撃する事態を想定した都市計画が不可欠であることは間違いありません。
Prophecies of AshはLatium provinceの拡張コンテンツであり、新しい独立したマップではありません。プレイするには『Anno 117: Pax Romana』本編が必要です。

Cinis島の全景
黒曜石、彫像、そして火山の神殿
このDLCでは新リソースとしてObsidian(黒曜石)が導入され、新たな生産チェーンに組み込まれます。これによって彫像やボードゲームといった、『Anno』シリーズの醍醐味である時代背景に即した贅沢品を生産できるようになります。多くのプレイヤーが見落としがちですが、こうしたリソースチェーンの追加は既存のサプライチェーンに大きな影響を及ぼします。Obsidianを有効活用するには、専用のインフラ整備が求められることになるでしょう。
目玉となる建造物はVulcan temple(火山の神殿)です。これを建設すると入植地全体の採掘効率が向上し、火災安全性も改善されます。活火山の風下に都市を築くことを考えると、これは非常に重要な要素です。脅威となる地質学的特徴が、同時にVulcan templeを建設する価値を生み出すという、見事なデザインループが構築されています。Vulcan templeの建設は検討に値するでしょう。

Vulcan templeの建設画面
初DLCを迎える『Anno 117』の現状
『Anno 117: Pax Romana』はシリーズ史上最高の初動成績を記録し、大きな成果を上げました。一方でSteamでの評価はやや複雑です。現在は「賛否両論」となっており、その要因の一部はリリース時に含まれていたAI生成アート(現在はUbisoft Mainzによって削除済み)や、キャンペーンの第3幕が未実装であるかのように感じられるストーリーの未完成感にあります。
とはいえ、多くのプレイヤーが本作をプレイしている事実に変わりはありません。Prophecies of Ashは、ローンチ後のコンテンツがプレイヤーの評価を好転させられるかどうかの試金石となります。災害メカニクスを伴う新マップと新たなリソースチェーンの追加は、単なるコスメティックパックよりもはるかに実質的なDLCであり、Ubisoft Mainzが本作を単なる繋ぎではなく、本格的なコンテンツ拡充の対象として捉えていることがうかがえます。
シティビルダーというジャンルの最新動向を追いたいプレイヤーは、最新レビューをチェックして、コンテンツ追加に伴う『Anno 117』の競合他タイトルとの比較を確認することをお勧めします。
Prophecies of Ashは4月23日配信予定です。Cinisの開放に備えてLatium provinceの体制を整えたい方は、ガイドセクションをご活用ください。岩が降り注ぐ前にサプライチェーンを最適化するためのあらゆる情報が揃っています。








