2024年9月に発売されたPS5専用タイトルが、今の時期に日本の週間ソフトランキングに顔を出すことは本来考えにくい。しかし、実際にそれが起こっている。
Astro Botは、6月7日までの週に日本国内で3,460本のパッケージ版を売り上げ、最新のファミ通販売データで10位にランクインした。この堅実な数字により、発売から約2年を経て、同作の国内累計パッケージ販売本数は103,717本に達した。

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静かなチャートインが物語ること
この数字を補足すると、Astro Botは007 First Light(4,388本)やMinecraft(4,381本)を下回るものの、トップ10の最後尾に滑り込んだ形となる。発売から約2年が経過し、新たなコンテンツの追加やプロモーションといったブースト要因が皆無である中で、これほど息の長いパッケージ販売の動きを見せるのは極めて異例だ。
実のところ、日本における103,000本というパッケージ販売数は、Astro Botの知名度を考えれば控えめな数字である。歴史的に見て、日本市場は国内で確立されたフランチャイズ以外のPlayStation専用タイトルにとって厳しい環境だ。任天堂のタイトルが毎週のようにチャートを席巻しており、今回のランキングもそれを如実に反映している。Tomodachi Life: Living the Dreamが50,151本で首位を獲得し、トップ6のうち5タイトルがSwitchまたはSwitch 2向けソフトだった。PS5のタイトルは、トップ10全体でわずか2本にとどまっている。
ハードウェアの全体像を見れば、その傾向はより顕著だ。Switch 2は最近の値上げにもかかわらず同週に23,059台を販売したのに対し、PS5 Digital Editionは6,731台だった。現在、日本国内ではソニーのコンソールの方が安価であるにもかかわらず、その価格優位性がチャートでの圧倒的なシェアにはつながっていない。
世界的な数字との比較
国内における103,717本という数字は、パッケージ版の全容を示している。世界規模で見れば、Astro Botは発売から9週間で150万本を突破しており、Team Asobiにとって最も商業的成功を収めたタイトルの一つとなった。世界的な勢いと日本国内のパッケージ販売本数のギャップは、このゲームがどこで支持を集めたのかを物語っている。
日本のゲーム市場は任天堂タイトルについてはパッケージ版が主流だが、PlayStationタイトルはデジタル版へシフトする傾向があるため、ここでのパッケージ販売数は実態を過小評価している可能性がある。とはいえ、デジタル版の売上を考慮したとしても、Astro Botが世界的な評価から期待されるような「大ヒット」を母国で記録したとは言い難い。
何度も顔を出すゲーム
今週のランクインで興味深いのは、その数字ではなくタイミングだ。セールも、新しいアップデートも、DLCの配信もなく、発売から約2年が経過したプラットフォーマーゲームの売上が伸びるような明らかな外部要因は見当たらない。時には、ゲームが純粋に「面白い」という理由だけで売れ続けることがある。そしてAstro Botは、PS5でリリースされた中でも最高峰のプラットフォーマーゲームの一つであることは間違いない。
Team Asobiが作り上げたこの作品には、たとえその足が小さなロボットの足であっても、確かな「寿命(ロングテール)」がある。本作はマルチプレイヤー要素やライブサービス、あるいはPSVRの『Astro Bot Rescue Mission』やプリインストールされた『Astro's Playroom』以外のフランチャイズ認知度を持たないPS5専用タイトルとして発売された。この段階でチャートに残り続けていること自体が、小さな快挙と言える。
重要なのは、こうしたパッケージ版のロングテールなパフォーマンスが近年では稀であるという点だ。ほとんどのゲームは数週間でチャートから姿を消し、二度と戻ってこない。Astro Botが控えめな数字ながらも10位に再浮上し続けているという事実は、口コミによる着実な広がりと、遅れて購入するPS5プレイヤーの関心が続いていることを示唆している。
まだプレイしていないという方は、隠されたボットからレベルの攻略法までを網羅したAstro Bot攻略ガイドコレクションをぜひチェックしてほしい。これから本作を始めるなら、ブックマークしておく価値があるだろう。








