EVE Frontierは、EVE Onlineの世界観から生まれたサバイバルスピンオフタイトルですが、予想よりも早くSteam Deckに対応する可能性があります。今年のEVE Fanfestにおいて、Fenris Creations(旧CCP Games)の開発チームは、Valveの携帯型ゲーム機での内部テストがすでに進行中であることを認めました。ただし、現時点で公式のロードマップには記載されていません。

ゲームをお得に手に入れよう。
最大80%OFFの割引セール実施中
キーボード専用からゲームパッド対応へ
EVE VanguardがSteam Deckの対応を検討していることは、ある変化が先行していたことを考えれば理にかなっています。開発チームは現在、フルゲームパッドサポートの構築を進めています。これは、マウスとキーボードでのプレイを重視してきたEVE Onlineの伝統からすれば、本来であれば場違いに思える機能です。しかし、その基盤となる作業こそが、今回の可能性を切り拓いたのです。
プロダクトマネージャーのScott McCabe氏は、次のように明言しています。一度ゲームがゲームパッドで動作する操作系を備えてしまえば、携帯型デバイスで動作させる上での障壁は実質的に存在しない、と。McCabe氏は個人的にデスクにSteam Deckを置いており、そこでゲームのテストを行っているといいます。彼の言葉は慎重ながらも示唆に富むものでした。「今はまだ試している段階で、少しずつ感触を確かめているところです」
オリジナルのEVE Onlineは、Protonを通じて以前からSteam Deckでプレイ可能でしたが、コントローラーでの操作を前提に設計されたものではありませんでした。EVE Vanguardはゼロから異なる設計思想で開発されており、この違いは携帯プレイにおいて非常に重要です。
誰も予想していなかったランチャーの問題
ゲームディレクターのSæmundur Hermannsson氏は、Steam Deckへの対応は「当然の成り行き」であると述べ、すでにデバイス上での実験が行われていることを認めました。その障壁となっているのはパフォーマンスやアンチチートではありません。EVE Vanguardは従来のアンチチートソフトウェアを意図的に排除し、Fenrisチームが「デジタル物理演算」と呼ぶシステムをゲーム内に直接組み込むことで不正を防いでいます。つまり、Apex LegendsのようなゲームがSteam Deckでプレイできない原因となっているLinuxとの互換性問題は、本作には当てはまらないのです。
では、実際の懸念点はどこにあるのでしょうか?それはランチャーです。「ゲームそのものの問題ではなく、単なる設定ファイルの問題でした」とHermannsson氏は語ります。
これは驚くほど解決可能な問題です。設定ファイルの問題は、アーキテクチャ上の障壁ではありません。数ヶ月にわたるエンジニアリング作業が必要なものではなく、ターゲットを絞ったスプリントで修正できる類のものだからです。
Fanfestでチームが語ったこと
Hermannsson氏は自身の携帯ゲームに対する考えを率直に明かし、個人的にはあまり携帯機でプレイしないと認めました。しかし、Steam Deckへの対応を、より大きな目標、つまり「EVE Vanguardを可能な限り多くの人々に届ける」という目標に結びついた到達目標として位置づけています。開発ディレクターのDavid Bowman氏は、「私たちの目標は、このゲームをできるだけ多くのプレイヤーに届けることです」と端的にまとめました。
McCabe氏は冗談交じりに、「公式発表よりも先走るとマーケティング担当に怒られてしまう」と語りましたが、これはスケジュールが確定していないにせよ、チームの熱意が本物であることを物語っています。
ゲームパッドへの対応作業自体が、すでにゲームのプレイ体験を一変させています。Fenrisは、その結果として生まれる体験を、コントローラーでプレイした際に他とは一線を画す「ハードコアな宇宙シミュレーター」であると表現しており、これはEVE Onlineの従来のあり方からの大きな転換です。この再定義こそが、Steam Deckへの対応を単なる到達目標ではなく、論理的な次のステップとして感じさせる理由なのです。
今後の展望
リリース日も、公式の互換性バッジも、約束もありません。現在存在するのは、内部テスト、クリアされたアンチチートのハードル、そしてチームが認識している設定ファイルの問題だけです。正式リリースに向けて開発中のゲームとしては、むしろ妥当な状況と言えるでしょう。
携帯機での展開に先駆けてEVE Vanguardの開発状況を追いたい場合は、EVE Frontier初心者ガイドがゲームシステムを把握するのに最適です。また、今後コンテンツが拡充されるにつれて、サバイバルメカニクスから広大な宇宙の全容まで、EVE Frontierガイドコレクションですべて網羅していく予定です。








