Forza Horizon 5のクリエイティブ・ディレクターを務めたMike Brown氏が設立したスタジオ、Maverick Gamesが、オープンワールド・レースゲーム『Clutch』を正式に発表しました。本作は『Forza Horizon 6』と『GTA 6』の両方の領域に挑むタイトルとして注目を集めています。6月2日に公開されたこの発表は、近年のレースゲーム界隈において最も興味深いニュースの一つとなりました。

『Clutch』におけるフルインテリア・カスタマイズ

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なぜこの発表がこれほど注目されるのか
重要なのは、Maverick Gamesが単なる新興スタジオではないという点です。Brown氏とそのチームは『Forza Horizon 5』を開発した実績があり、競合タイトルが何であるか、そして市場のどこに隙があるのかを熟知しています。『Clutch』は『Forza』のフォーミュラを模倣するのではなく、それを打破しようとしています。
本作の舞台はフレンチ・リビエラと見られ、『Forza』のフェスティバル形式と相性の良い華やかなロケーションが広がっています。しかし、ストーリーは『Forza』が踏み込まなかった領域へと足を踏み入れます。主人公である兄妹は、100年の歴史を持つモータースポーツシリーズ「R1K」に巻き込まれる一方で、ストリートレースチーム「Midnight Collective」とも関わりを持つことになります。さらに主人公は、あるトラブルをきっかけに自動車を使った強盗や警察とのカーチェイスに身を投じることになります。
このクライム要素こそが『GTA 6』との比較を生んでいる理由です。『Clutch』は『GTA』のクローンではありませんが、強盗や追跡といった構造は、従来の純粋なレースゲームが踏み込んでこなかったエッジの効いた体験をもたらしています。
ボンドカーのようなガジェット、経年変化する車両モデル、そして誰もが待ち望んだインテリア・カスタマイズ
公開されたトレーラーでは、車のフロントから射出されるグラップリングケーブルが確認でき、チェイス中に街灯を利用してスイングする様子が描かれていました。この細部からも本作のトーンが伝わってきます。つまり、車を真剣に扱いながらも、遊び心を忘れないゲームであるということです。
多くのプレイヤーがレースゲームの初期発表で見落としがちなのが、車両モデルのディテールです。『Clutch』では、車両にリアルな経年劣化や摩耗が表現されており、多くのレースゲームがデフォルトとしている「ショールームから出したてのような」美しさとは一線を画す、意義深い進化を遂げています。
しかし、真の注目ポイントはインテリア・カスタマイズです。『Clutch』では、メーカー公式のオプションパーツやアフターマーケットのシート、ステアリングホイールに加え、コーヒーカップ、駐車券、小物、脱ぎ捨てられたパーカーといった個人的なアイテムまで、車内を自分好みにカスタマイズできます。『Forza』や『グランツーリスモ』をはじめとする既存のレースゲームは外装のカスタマイズに留まってきましたが、『Clutch』はさらにその先を行こうとしています。
レミントン・スパにおけるレースゲーム開発競争
オープンワールド・レースゲームを開発しているのは、元Playground Gamesのメンバーによるスタジオだけではありません。Playgroundの創設者Gavin Raeburn氏が率いるLighthouse Gamesも、競合プロジェクトを鋭意開発中です。両スタジオとも、イギリスのレミントン・スパにあるPlayground Gamesから数マイル圏内に拠点を置いています。『Forza Horizon』シリーズを定義した人々が、今やその最大のライバルとなっているのです。
『Clutch』の続報トレーラーは、6月5日開催のSummer Game Festで公開されることが決定しており、Brown氏によれば、そこでキャラクターやロケーションが正式に発表されるとのことです。リビエラという舞台設定はほぼ確定しており、マップが北イタリアまで広がるのではないかという推測もあり、これは『Forza Horizon 2』のヨーロッパ設定を彷彿とさせます。
オープンワールド・レースジャンルは、10年以上にわたって『Forza Horizon』の独壇場でした。『Clutch』は、まだゲームプレイ映像すら公開されていない段階で、その地位に対する最も直接的な挑戦状を叩きつけています。6月5日の発表でその全貌が明らかになるでしょう。Summer Game Festの発表に合わせて最新のゲームニュースや情報を追うには、ゲーミングガイドハブをチェックしてください。








