Naughty Dogは『The Last of Us』の世界観を舞台にしたスタンドアロンのマルチプレイヤーゲームの開発に長年取り組んでいましたが、2023年に開発中止となり、PC版プレイヤーにはシングルプレイヤーキャンペーンのみが提供されることとなりました。ModderのSpeclizer氏は、その穴を埋めるべく1月から密かに開発を進めており、今週、その成果がどのようなものかを示す最も詳細な映像を公開しました。
Naughty Dogが残したもの
The Last of Us Part IIのマルチプレイヤーには複雑な歴史があります。2013年に発売されたオリジナル版には、プレイヤーから絶大な支持を得た「Factions」モードが搭載されていました。これは、当時市場に溢れていた一般的なデスマッチとは一線を画す、チームベースのサバイバル形式のゲームモードでした。『Part II』でもその伝統が引き継がれることは確実視されていました。マルチプレイヤー要素はE3 2018で発表された後、メインゲームから切り離され、『The Last of Us Online』というスタンドアロンのプロジェクトとして再編されました。しかし、そのプロジェクトは長年の開発期間を経て2023年後半に完全に中止となりました。Naughty Dogは、ライブサービスゲームとして競争していくために必要な規模を理由に挙げています。
PC版プレイヤーは『Part II』の移植版を手に入れましたが、マルチプレイヤーは実装されませんでした。公式の物語はここで終わりです。
Speclizer氏が自作した25分間の1v1ゲームプレイ
公開された25分間の映像には、2つの異なる環境が映し出されています。Speclizer氏がゼロから構築したカスタムマップと、『Part II』のシングルプレイヤーキャンペーンから直接抽出されたマップです。1v1形式では、ゲーム既存のステルスおよび戦闘システムを使用してプレイヤー同士が対戦します。これらのメカニクスは緊張感とリソースの枯渇を重視して緻密に設計されているため、対戦環境にも驚くほど上手く適応しています。
ただし、このModは明らかに未完成です。負荷のかかる場面ではフレームレートの低下が見られ、キャラクターの照準付近に黒いボックスが表示されることもあります。Speclizer氏はそれらを隠そうとはしていません。この映像は開発途中のものとして提示されており、その野心的な取り組みがより明確に伝わる内容となっています。
約束されたものと実際にリリースされたもののギャップ
マルチプレイヤーの中止について語る際、多くのプレイヤーが見落としがちなのは、実際にどれほどの開発時間が費やされていたかという点です。『The Last of Us Online』は小さなサイドプロジェクトではありませんでした。専任チームによる数年がかりのプロジェクトであり、その中止は「Factions」の続編を2018年から待ち望んでいたファンにとって大きな損失でした。Speclizer氏のModは公式の代わりにはなりませんが、公式製品が成し遂げられなかったこと、つまり「存在する」ということを実現しています。
このModの開発は1月に始まり、Speclizer氏は自身のYouTubeチャンネルで、どのように構築されたかを解説する一連の舞台裏動画を通じて開発プロセスを記録してきました。その透明性が、数ヶ月にわたる開発期間中もコミュニティの関心をつなぎ止めてきました。
9月の目標と今後の展望
Speclizer氏は、このModのリリース時期を9月に設定しています。具体的な日付は確定しておらず、現在の映像に見られる荒削りな部分を考慮すると、スケジュールが変更される可能性もあります。このModはPCでのみ動作するため対象プレイヤーは限定されますが、同プラットフォームでゲームを所有しているプレイヤーにとっては、『Part II』の世界で対戦マルチプレイヤーを楽しむための唯一の現実的な手段となります。
PS5プレイヤーには、ベースとなるキャンペーンと、リマスター版で追加されたローグライクモードのNo Returnが残されていますが、これは対戦マルチプレイヤーとは全く異なるプレイ体験です。
重要なのは、Speclizer氏がこれをほぼ一人で進めているという点です。そのため、9月という目標が野心的なのか、あるいは楽観的なのかは、今後の数ヶ月の開発状況次第といえるでしょう。いずれにせよ、映像は公開され、関心は高まっており、PCプレイヤーはようやく注目すべき対象を得ました。待ち時間の間に、The Last of Us Part IIの攻略ガイドでゲームに関するその他の情報を確認するか、ゲーム攻略ガイドハブで幅広い情報をチェックしてみてください。








