Sonyは、米国証券取引委員会(SEC)に提出した年次事業報告書から、PC移植を推進する方針を示した文言を正式に削除しました。これは、同社が公式に方針転換を認めたものと見て間違いありません。
2026年度版の報告書では、昨年のバージョンに記載されていた「Sonyは、ファーストパーティタイトルをPCなどのマルチプラットフォームへ展開する取り組みを継続する予定である」という一文がひっそりと削除されています。代わりの文言や説明はなく、ただ削除されただけです。

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これまでの経緯
この動きは、突然のことではありません。今年3月にはBloombergがSonyのPC戦略縮小を報じており、5月にはPlayStation StudiosのCEOであるHermen Hulst氏がスタッフに対し、今後のシングルプレイヤータイトルはPS5のコンソール専用タイトルとして展開していく方針を伝えたとされています。今回のSECへの提出書類は、その方針を裏付ける公的な記録となります。
背景として、Sonyはこれまで数年間にわたり、自社の独占タイトルを最終的にPCへ移植するコンソールメーカーとしての評価を築いてきました。God of War、Horizon Zero Dawn、Spider-Man、The Last of Us Part Iといったタイトルは、すべてPS5での展開後にPC版がリリースされました。PCプレイヤーは1〜2年待てば、最適化された移植版を割引価格でプレイできるという流れに慣れていましたが、そのパイプラインは現在、閉ざされたようです。
影響を受けるタイトル
最も直接的な影響を受けるのは、すでに発表済みのタイトルです。Ghost of Yotei、Saros、そしてMarvel's Wolverineは、いずれもPC版の計画はなく、PS5専用タイトルとして発売される見込みです。これらのタイトルのPC版リリースを期待していたプレイヤーにとって、今回のSEC提出書類の内容は残念なニュースと言えるでしょう。
なお、Pragmataについては今後の動向を注視する必要があります。現時点でPS5およびPC版の状況がどうなっているかは、Pragmataのゲームサイズとプリロード日ガイドで確認できます。同作のプラットフォーム展開は、今回の方針転換の影響を受けるSonyのファーストパーティタイトルとは別のカテゴリーに位置付けられているためです。
報告書におけるその他の変更点
PCに関する記述以外にも、注目すべき変更点があります。Sonyは短期目標から「収益性(profitable)」という言葉を削除しました。これは、メモリ半導体の継続的な不足がハードウェア価格を押し上げているという同社の認識と一致します。昨年の報告書ではPS5のインストールベースの継続的な拡大について触れられていましたが、今年は「メモリ半導体の価格高騰と供給不足の影響を受ける見込み」であると述べています。これは、PS5の好調な勢いに乗っていた企業としては、トーンが大きく変化したことを意味します。
また、SonyはPlayStationのゲーム開発全般におけるAI活用に関する新しいセクションを追加し、各スタジオでの実装を推進する姿勢を示しました。Hermen Hulst氏は以前、これをコスト削減の手段ではなくクリエイティビティ向上のためのツールであると説明していましたが、実際にはその境界線は曖昧になりつつあります。
PlayStationのリリースを追うPCプレイヤーへの影響
実務的な結論は単純です。PS5のゲームがSteamでリリースされるまで12〜18ヶ月待つという時代は、少なくともSonyの主要なシングルプレイヤータイトルに関しては終わったようです。Far Far Westなどのマルチプラットフォーム対応タイトルが気になる場合は、Far Far Westのプラットフォームガイドで、どのプラットフォームでのリリースが確定しており、どれが未発表のままなのかを確認してください。Sonyが独占戦略を強化するにつれ、こうしたプラットフォームの不透明さはPCプレイヤーにとってより一般的な状況となっていくでしょう。
今年リリースされるタイトルの詳細については、ゲーミングガイドハブにて、プラットフォーム別の内訳やプリロード情報を随時更新していますので、そちらをご確認ください。








