Fatsharkが開発していた未発表の『Scream』マルチプレイヤーゲームが、2026年8月に発生したSteamの大規模なデータ漏洩により発見されたと報じられています。公開された初期段階のゲームプレイ映像やSteamDBの登録情報から、本作はスタジオが『Scream』のライセンスを獲得するために制作したピッチ用プロトタイプであったことが示唆されています。
この発見は、Xユーザーの@fellarobux氏によるものです。同氏は、Valveの古いアーカイブがセキュリティの不備により公開状態となっていた12TBに及ぶSteamの流出データから、ファイルを調査していました。その中には、存在が知られていなかった『Scream』のゲームが含まれるDepot 42151というファイルが存在していました。
実際の映像が示すもの
@fellarobux氏が共有したゲームプレイ映像は、開発初期段階のアシンメトリック(非対称)ホラーゲームの様子を伝えています。『Friday the 13th』や『Dead by Daylight』のようなジャンルで、Ghostfaceがキラー役を務める想定だったと考えられます。洗練された状態ではなく、リリース準備が整っていたわけでもありませんが、単なる企画書ではなく実際にビルドされたものであることは明らかです。
製品ではなくピッチとして制作されたFatsharkの試作
このニュースが単なる開発中止ゲームの話題以上に興味深いのは、データマイニングの結果、Fatsharkがこのプロトタイプを制作した時点で『Scream』のライセンスを保持していなかった可能性が高いという点です。本作は、ライセンス獲得のためのプレゼンテーション用として制作されたものと見られます。
最終ビルドのタイムスタンプはFebruaryとなっており、これは映画『Scream 4』の公開から約2ヶ月前の時期にあたります。スタジオはプレイ可能なプルーフ・オブ・コンセプト(概念実証)を作成して提案したものの、採用には至らなかった可能性が高いでしょう。SteamDBの情報もこれを裏付けています。@fellarobux氏が特定したアプリIDは、当初別のFatsharkタイトルと誤認されていましたが、調査を進めると「Upcoming Fatshark Game」として登録されており、最終的な名称はScream Prototypeとなっていました。
Fatsharkは、『Warhammer: Vermintide 2』や『Warhammer 40,000: Darktide』といった協力型サバイバルゲームで実績のあるスウェーデンのスタジオです。ライセンスに基づいたホラーマルチプレイヤーゲームは同社にとって新しい試みであり、ピッチが採用されなかった理由の一つかもしれません。
流出の背景
今回の件の根本にあるのは、Steamのデータ漏洩そのものです。Valveの古いファイルを含む12TBのアーカイブが、誰でもアクセス可能なセキュリティの甘いサーバー上に放置されていました。『Scream』のプロトタイプは、流出ファイルを調査している人々によって発見されたものの一つに過ぎず、今後も同様の発見が続くことはほぼ確実です。
Valveは、今回の漏洩や流出した特定のファイルについて公式なコメントを出していません。これらのファイルの再配布に関して法的措置が取られるかどうかは、現時点では不明です。
もし実現していたら
協力型ホラーに精通したスタジオが手掛ける『Dead by Daylight』スタイルの『Scream』マルチプレイヤーゲームは、非常に魅力的な作品になっていた可能性があります。フランチャイズにはGhostfaceという象徴的なヴィランが存在し、このプロトタイプが制作された当時、アシンメトリックホラーというジャンルは大きな盛り上がりを見せていました。残念ながら、このピッチが承認されることはありませんでした。
ホラーゲームファンの方は、このニュースの続報を待ちつつ、Dead by Daylightのガイド集をチェックしてみてはいかがでしょうか。また、今回の流出データから明らかになるその他の情報や、最新のゲームニュースについては、ゲーミングガイドおよびニュースハブで随時お届けします。








