本来ならうまくいくはずのない構成だ。快適なプレイ体験が得られるはずもない。それにもかかわらず、あるプレイヤーがAsus ROG Ally XをSteam Deck dockに接続し、有線のXbox 360 controllerを手に取ったことで、2000年代のゲームを現代に楽しむための、予想外に満足度の高い方法の一つが発見された。
これはMicrosoftが公式に推奨する体験ではない。好奇心と余っていたドック、そしてWindows搭載のハンドヘルドPCが単なる「PC」であるという事実に気づいたことから生まれた構成だ。小型でポータブル、そして驚くほど汎用性の高いPCなのだ。

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なぜSteam Deck DockでAlly Xが動作するのか
実のところ、Steam Deck dockはHDMI出力とUSBポートを備えた単なるUSB-Cハブに過ぎない。接続するデバイスが何であるかは関係ないのだ。Ally XはWindowsで動作し、USB-C経由の映像出力と充電に対応している。接続すれば、モニターやテレビに繋いだ他のPCと全く同じように動作する。
その結果、ハンドヘルドPCが突如としてリビングルームのコンソールへと変貌を遂げる。大画面、安定した電源供給、そして好きなUSBまたはBluetoothコントローラーを自由に使える環境が手に入る。2005年に発売されたコントローラーであっても、問題なく使用できるのだ。
Xbox 360 Controllerは今でも驚くほど優秀
Xbox 360 controllerは、他の多くのゲーミング周辺機器と比べても、経年劣化を感じさせない。特に有線版はWindowsでセットアップが不要であり、接続するだけで認識される入力デバイスとして即座に機能する。当時のほぼすべてのゲームで、キーの再割り当てなしにプレイ可能だ。第7世代のタイトルにとっては、まさにそのゲームのために設計されたコントローラーなのだから。
これをエミュレーターや2000年代のPC版ゲームを動かすAlly Xと組み合わせると、奇妙な巡り合わせを感じる瞬間がある。Halo 2やFable、Dead Risingを、発売当時には存在しなかったハードウェアで、当時のコントローラーを使ってプレイする。ある種の奇妙な「本物感」があるのだ。
このコンセプトをさらに突き詰めたい方のために、Steam DeckハードウェアでオリジナルのXboxタイトルを動かすためのEmuDeckの設定やmicroSDカードのセットアップを網羅した詳細なガイドが存在する。
「呪われた」構成こそが最高の体験
この構成が純粋に面白いのは、単に動作するからというだけではない。Windowsハンドヘルドがいかに柔軟になったかを浮き彫りにしているからだ。ROG Ally Xはポータブルなゲーミングデバイスとして設計されているが、ドックに置いた瞬間からリビングのコンソールへと変貌することを妨げるものは何もない。
Steam Deckのユーザーは、このことにいち早く気づいていた。Valveのドックはまさにこのようなテレビ接続でのプレイを想定して作られており、それが競合ハードウェアでも自然に機能するという事実は、USB-Cのエコシステムがいかにオープンになったかを物語っている。Steam Deckをリビングルームのフル機能マシンに変える方法については、PCWorldによるドック体験のハンズオン解説で詳しく読むことができる。
Ally Xは、この点において独自の強みも発揮する。Windows compatibility(Windowsの互換性)のおかげで、Steam DeckのLinuxベースのSteamOSよりも幅広いソフトウェアライブラリを利用でき、Ally Xのスペックなら2000年代のタイトルを余裕で動かせる。フレームレートは安定し、ロード時間は短く、動作音も静かなため、ハンドヘルドであることを忘れてしまうほどだ。
ハンドヘルドゲーミングにとってこれが意味すること
ハンドヘルドPCが成熟するにつれ、このような構成は一般的になりつつある。ポータブルゲームと家庭用コンソールゲームの境界線は急速に曖昧になっている。バッグに入るデバイスが、ドックに置けばリビングルームでのフル体験を提供し、手元にある好きなコントローラーで遊べるようになるのだ。
2000年代のゲームコレクションと、引き出しに眠っている古いコントローラーを持っている人にとって、このような環境を構築するハードルは非常に低い。USB-Cドックが1つ、ハンドヘルドが1台、そして当時の雰囲気に合うコントローラーさえあればいい。時に、最も満足度の高いゲーミング環境とは、誰にも計画されていなかったような組み合わせから生まれるものだ。ぜひこちらもチェックしてほしい:








