Oasis Management Companyは、かつて任天堂に対し「マリオのジャンプ1回につき99セント」を課金するモデルを提案したことで知られるアクティビスト(物言う株主)ですが、この度、Elden RingやDark Soulsの開発元であるFromSoftwareを傘下に持つ日本のメディアコングロマリット、Kadokawaの株式を8.86%取得しました。
この動きにより、Oasisは2024年後半に戦略的パートナーシップを通じてPlayStationが取得したSonyの10%の株式に次ぐ規模の株主となります。現在、ゲーム業界で最も価値のある企業の一つに対して、2つの主要な外部投資家が大きな影響力を持つことになりました。
マリオのマイクロトランザクション発言の背景
Oasis Managementが注目を集めたのは2014年のことです。当時、最高投資責任者であったSeth Fischer氏が、任天堂の社長であった岩田聡氏に対し、コンソール事業から完全に撤退し、基本プレイ無料のモバイルゲームへ転換するよう促す公開書簡を送付しました。その書簡には、「マリオを少し高くジャンプさせるためだけに99セントを支払うことを想像してみてください」という一文が含まれていました。
任天堂はこの提案を退けました。その後、同社は史上最も売れたゲーム機の一つであるNintendo Switchを発売し、最近ではその次世代機であるSwitch 2を発表しています。任天堂は2016年に『Pokémon Go』や『Super Mario Run』でモバイル市場に参入しましたが、Oasisの圧力との関連性は不明なままです。
Oasisのようなアクティビストは、製品への愛着から株式を取得するわけではありません。彼らは株主還元を向上させるための変更を要求できるだけの十分なマイノリティポジションを取得します。それには、組織再編、資産売却、あるいは戦略的な方針転換などが含まれます。
なぜKadokawaが魅力的なターゲットなのか
Kadokawaのポートフォリオは、マンガ、アニメ、映画、ゲームと多岐にわたります。同社は『【推しの子】』、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『ダンジョン飯』などのアニメを制作しています。ゲーム部門では、子会社のドワンゴを通じてFromSoftwareやSpike Chunsoftを所有しています。
世界的に認知されたIPをこれほど多く保有していることが、外部投資家が常に注目する理由です。Sonyによる10%の株式取得は、2024年後半の買収交渉が、両社の国際的なリーチ拡大を目指す戦略的パートナーシップへと移行したことで実現しました。2025年3月時点でKadokawaの主要株主トップ3はそれぞれ約10%を保有しており、Oasisは今や無視できない重要な発言権を持つ立場となりました。
この状況におけるFromSoftwareの立ち位置
FromSoftwareは現在、Nintendo Switch 2専用の吸血鬼をテーマにしたタイトル『The Duskbloods』を開発中であり、同時に『Elden Ring: Nightreign』のサポートも継続しています。同スタジオは最近、SonyではなくFromSoftware自身がBluepointによる『Bloodborne』のリメイク提案を断ったという報道で話題となりました。

Elden Ring Nightreignのアップデートは継続中
FromSoftwareは、その歴史を通じて強力なクリエイティブの独立性を維持してきました。親会社の株式を9%近く保有するアクティビスト投資家が、そのバランスを崩すことができるのかどうかが、真の焦点となります。
今後の展望
Oasisはまだ計画を明らかにしていません。公的な提案も、組織再編の要求も、プレイヤーに基本的なゲームメカニクスに対して追加料金を支払わせるような提案もありません。しかし、任天堂との過去の経緯や、今回の株式取得の規模を考えると、今後の動向を注視する必要があります。
Kadokawaは、ゲーム業界で最も愛されているフランチャイズや、アニメ界の主要なプロパティを管理しています。Oasisが次に何を要求するにせよ、それは単一のスタジオに留まらない影響を及ぼす可能性があります。ぜひ以下のコンテンツもチェックしてください。








