ダブルバトルは『Pokemon Champions』の対戦における要であり、単なるパワーよりもチーム構築が重要視されるフォーマットです。どのポケモンをパーティに入れ、どのポケモンがランク戦で足かせになるのかを理解することが、連勝と悔しい敗北を分ける鍵となります。本ガイドでは、現在のダブルバトルの環境をSティアからCティアまで分類し、各ポケモンの役割と、構築の軸となる組み合わせについて解説します。
Sティア:ポケモン
ガオガエン
ガオガエン(種族値:HP 95 / 攻撃 115 / 防御 90 / 特攻 80 / 特防 90 / 素早さ 60)は、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』以降のダブルバトル環境を支配しており、その強さは『Pokemon Champions』でも健在です。トップに君臨する理由は、特性いかくにあります。ガオガエンが場に出るたびに相手全員の攻撃を1段階下げるため、ダブルバトルでは相手2体同時に弱体化させることが可能です。さらに、バークアウトで特攻を下げ、すてゼリフでデバフをかけつつ交代する動きにより、味方全体の生存率を大きく高めることができます。
ほのお・あくタイプという耐性の多さ(6つの半減と1つの無効)も、場持ちの良さに貢献しています。唯一の欠点は、単体では決定打に欠けるため、強力なアタッカーとの連携が必須である点です。ドドゲザンやオーダイルは相性の良いパートナーです。
相手が特性まけんきやかちきを持つポケモンを採用している場合は注意が必要です。これらの特性は、こちらのいかくを逆手に取って攻撃や特攻を上げるチャンスを与えてしまうため、マッチアップが完全に覆る可能性があります。
ドドゲザン
ドドゲザン(種族値:HP 100 / 攻撃 135 / 防御 120 / 特攻 60 / 特防 85 / 素早さ 50)は、いかく対策のまけんき枠として、あるいは終盤のまけんき(※原文ママ:Supreme Overlord=そうだいしょう)スイーパーとして機能します。専用技のドゲザンは必中であり、高威力のあく技につきものの命中不安を解消できます。ふいうちによる先制攻撃も、低い素早さを補う重要な要素です。
はがね・あくタイプは9つの耐性と2つの無効を持ち、非常に倒されにくいポケモンです。唯一の大きな弱点はかくとうタイプに4倍のダメージを受けてしまうことであり、ドドゲザンを採用する際はその対策が必須です。また、特防がそこまで高くないため、高速の特殊アタッカーも脅威となります。

いかくで相手2体を同時に弱体化
Aティア:ポケモン
ガブリアス
ガブリアス(種族値:HP 108 / 攻撃 130 / 防御 95 / 特攻 80 / 特防 85 / 素早さ 102)は、どちらのフォーマットでも脅威となる稀有なポケモンです。ダブルバトルでは範囲攻撃技を習得できるため、相手2体を同時にプレッシャーにかけられる点が非常に強力です。特性さめはだは、接触技を使う物理アタッカーに対して定数ダメージを与え、削り役としても機能します。
最大の弱点はこおりタイプに4倍のダメージを受けることです。こおり技を持つ相手や、こだわりスカーフ持ちで上を取ってくるポケモンには注意が必要です。こおりタイプを避けて立ち回れば、ほとんどの環境パーティに対して脅威となります。
キラフロル
キラフロル(種族値:HP 83 / 攻撃 55 / 防御 90 / 特攻 130 / 特防 81 / 素早さ 86)は、設置技使いと特殊アタッカーの二役をこなします。特性どくげしょうにより、接触技を受けると自動的にどくびしを撒くため、物理アタッカーを牽制できます。また、手動でステルスロックを撒くことも可能です。
メガシンカ後は特性アダプタビリティ(※てきおうりょく)を獲得し、タイプ一致のパワージェムが強力な攻撃手段となります。じめんタイプに4倍の弱点を持つため、じめん技から守る工夫が必要です。また、相手に読まれるとちょうはつで設置を封じられるリスクもあります。
コータス
コータス(種族値:HP 70 / 攻撃 85 / 防御 140 / 特攻 85 / 特防 70 / 素早さ 20)は、環境で最も分かりやすいポケモンの一体です。場に出せば特性ひでりが発動して天候が晴れになり、ふんかを最大威力で放つ。これが基本的なゲームプランです。ほのお単タイプのため動きが読まれやすく、ペリッパーのあめふらしで天候を書き換えられる弱点はありますが、晴れパーティを組むのであれば、コータスは期待通りの仕事をしてくれます。
カイリューとヤバソチャ
カイリュー(種族値:HP 91 / 攻撃 134 / 防御 95 / 特攻 100 / 特防 100 / 素早さ 80)は、通常形態では物理アタッカーとして、メガシンカ後は特殊アタッカーとして運用可能です。メガカイリューは特攻種族値が145に達し、天候に応じてぼうふうやふぶきを100%の命中率で放てるため、天候パーティの強力なパートナーとなります。こおり4倍弱点は共通の弱点であり、ファストガードでしんそくを無効化される点には注意が必要です。
ヤバソチャもAティアの注目株であり、ガブリアスやドドゲザンと並んで強力な選択肢です。サポート性能が高く、現在の環境に非常に適しています。
Bティア:ポケモン
Aティアはチーム構築の主軸となりますが、Bティアのポケモンは強力ながらも対策されやすく、チーム構成に大きく依存します。
エルフーン(種族値:HP 60 / 攻撃 67 / 防御 85 / 特攻 77 / 特防 75 / 素早さ 116)はサポートのスペシャリストです。特性いたずらごころにより、変化技を先制で繰り出せるため、相手が動く前にアンコールで不利な技に固定させることができます。耐久は低いため、集中攻撃を受けるとすぐに倒されてしまいます。
ペリッパー(種族値:HP 60 / 攻撃 50 / 防御 100 / 特攻 95 / 特防 70 / 素早さ 65)は、特性あめふらしによる雨始動役であり、ブリジュラスのエレクトロビームをサポートし、水技の威力を底上げします。雨下ではぼうふうで攻撃することも可能です。天候始動役としての役割以外では非常に脆いです。
オオニューラ(種族値:HP 80 / 攻撃 130 / 防御 60 / 特攻 40 / 特防 80 / 素早さ 120)は、ゲーム内でも最速クラスの非メガシンカポケモンです。フェイタルクローはランダムな状態異常を付与し、相手の戦略を大きく乱すことができます。耐久が低いため、先制技には弱いです。
イッカネズミは、火力ではなくユーティリティでAランク(※原文ママ)に値します。特性フレンドガードはダブルバトルのパートナーが受けるダメージを軽減し、メインアタッカーの生存率を高めます。このゆびとまれで攻撃を引き付け、ちょうはつやてだすけでサポートも可能です。攻撃面での脅威は期待しない方が良いでしょう。
ブリジュラス(種族値:HP 90 / 攻撃 105 / 防御 130 / 特攻 125 / 特防 65 / 素早さ 85)は雨下で真価を発揮し、エレクトロビームを溜めなしで放つことができます。3つの特性(じきゅうりょく、がんじょう、げきりゅう)はすべてランク戦で有効です。特殊アタッカーへの弱さと、先制技や素早さ操作手段の欠如が、A+への到達を阻んでいます。
ダブルバトルチームの構築方法
最も安定したアプローチは、お互いの弱点を補い合い、役割をサポートし合える2体のコアから始めることです。現在の環境では「ガオガエン+ドドゲザン」のコアが最も一般的です。ガオガエンの「いかく」が物理アタッカーを弱体化させてドドゲザンをサポートし、相手が「いかく」を使ってくればドドゲザンの「まけんき」で逆に攻撃を上げることができるからです。
天候パーティも支配的なアーキタイプの一つです。コータスによる晴れサポートや、ペリッパーで雨を降らせてブリジュラスを活かす構築は、いずれも実績があります。重要なのは、チームの残りのメンバーを、天候の恩恵を受けられるか、あるいは少なくとも天候によって不利にならないように構築することです。
コア以外の構築では、以下を検討してください:
- 序盤から相手にプレッシャーをかける高速妨害役(エルフーン、オオニューラ)
- 積みアタッカーを守るための引き付け役(イッカネズミ)
- 設置技によるプレッシャーを活かせる構築なら、設置役(キラフロル)
- コアの主要な弱点への対策(ドドゲザンのための格闘対策、ガブリアスのための氷対策)
ポケモンの選出に加えて、技構成、持ち物、性格も不可欠です。正しく構築されたBティアのポケモンは、適当に組まれたSティアのポケモンよりも、ほとんどのマッチアップで優れたパフォーマンスを発揮します。
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