
概要
『890B』は、Nerd Gamesが開発し、Eastasiasoftがパブリッシングを手掛けるトップダウン視点の3Dアドベンチャーパズルゲームです。深刻な汚染により人類が住めなくなった近未来の地球を舞台に、プレイヤーは科学者のNoahとなり、人類が生存可能な環境を持つ惑星「890B」の探索に挑みます。極限の緊張感が漂う本作は、プレイヤーの選択が物語の結末を左右する、シンプルながらも重厚なストーリーテリングが魅力です。
舞台は主に研究施設内に限定されており、閉鎖的で緊迫感のある雰囲気が見事に演出されています。すべての部屋には意味があり、拾うアイテムの一つひとつが重要です。パズルは単なる時間稼ぎの障害物ではなく、物語に深く組み込まれています。$4.99という価格設定ながら、非常に野心的な作品に仕上がっています。

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ゲームプレイとメカニクス
『890B』の核となるのは、トップダウン視点での探索、アイテム収集、そしてパズル解きです。本作の体験を定義する主な特徴は以下の通りです。

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- ストーリー進行と連動した環境パズル
- アイテム探索とインベントリ管理
- 結末を左右する分岐型の選択肢
- プレイヤーの決断に基づくマルチエンディング
- シングルプレイヤー専用、ESRBレーティングはMature(血と暴力表現あり)
パズルは攻略ガイドなしでは解けないような難解なものではありませんが、論理的かつ文脈に沿っているため、解けた時の達成感は十分です。本作の真のメカニカルな魅力は、選択システムにあります。Noahが施設内で下す決断は、物語を彩るだけでなく、人類が生き残れるかどうかを決定づけます。この価格帯のインディーゲームとしては、非常に重い責任を伴うシステムと言えるでしょう。
世界観と舞台設定
『890B』の「近未来の地球崩壊」という前提はSF作品では定番ですが、Nerd Gamesはその描写を地に足のついたものにしています。複数の環境を広範囲に探索するのではなく、Noahが働く研究施設に焦点を絞ることで、世界観を凝縮し、圧迫感のある雰囲気を生み出しています。ミニマルなビジュアルスタイルもこの雰囲気を強調しており、視覚的なノイズを排除したクリーンなジオメトリと目的意識を持ったデザインが、プレイヤーを物語に集中させてくれます。

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ストーリーテリングは、カットシーンや長々とした会話ではなく、環境やプレイヤーの選択を通じて語られます。そのため、プレイの仕方によって物語の受け取り方が変わり、短編ゲームでありながら非常にパーソナルな体験ができるよう工夫されています。
『890B』にはマルチエンディングがあるのか?
はい。本作にはマルチエンディングが用意されており、Noahの選択や、重要な局面でのプレイヤーの成功・失敗によって結末が分岐します。分岐構造になっているため、1回のプレイですべてを解明することはできません。人類が新たな住処を見つける希望ある結末から、より過酷な結末まで、多様な結果が待っています。この長さと価格のパズルアドベンチャーとしては、マルチエンディングによるリプレイ性がゲームに深みを与えています。

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コンテンツとリプレイ性
『890B』はPlayStation、Xbox、Nintendo Switch、PC(Steam)で展開されており、このジャンルのインディーパズルゲームとしては非常にアクセスしやすい作品です。プレイ時間が短い点はよく指摘されますが、マルチエンディングと選択肢の多さが、プレイヤーに再プレイする動機を与えてくれます。コンパクトで物語性の高いパズルアドベンチャーを好み、自分の選択が結果に直結する体験を求めるプレイヤーにとって、『890B』は無駄のない、非常に濃密な体験を提供してくれるでしょう。

