
概要
『Daba: Land of Water Scar』は、Dark Starが開発し、Sony Interactive Entertainmentがパブリッシングを担当するPlayStation向けのアクションRPGです。本作は「ソウルライク」なゲームプレイが特徴で、プレイヤーは人型の泥人形を操作し、崩壊しつつある古代都市「Guge」を探索します。世界を滅ぼす災厄を防ぐ鍵となる「水の欠片」を探し求める旅の中で、プレイヤーは恐るべき敵との死闘を繰り広げ、滅びゆく世界と自身の謎めいた存在の真実を少しずつ解き明かしていくことになります。
『Daba』が単なるFromSoftware作品のオマージュと一線を画しているのは、その世界観です。Gugeはありきたりなファンタジーの廃墟ではなく、実在したチベットの失われた王国をモチーフにしており、多くのアクションRPGが見落としがちな文化的重厚感を環境に与えています。その結果、長年見慣れた灰色の石造りの城や炎に焼かれた王国とは一線を画す、真に異質な世界が構築されています。これこそ、今のソウルライクジャンルに求められていたものです。
世界観と設定:古代都市「Guge」とは?
古代都市「Guge」は本作の設計の中心であり、Dark Starはその内部や周辺に広大なエリアを構築しました。ゲームは放棄された廃墟、広大な裂け目のある渓谷、陰鬱な監獄、どこまでも続く雪原、死の森、そして空中都市へと展開していきます。各エリアは視覚的に個性的であり、非線形なレベルデザインによって相互に繋がっています。ハブから各エリアへ向かうような単純なマップ構成ではなく、ゾーン同士が複雑に絡み合っているため、探索のしがいがあり、視野の狭いプレイは命取りとなるでしょう。
- 放棄された廃墟と古代都市の地区
- 陰鬱な監獄と地下エリア
- 広大な裂け目のある渓谷と広大な雪原
- 死の森と空中都市
非線形な構造により、プレイヤーは異なる順番でエリアを攻略することが可能です。また、相互に繋がったデザインは、新しい能力や知識を得ることで以前は行けなかった場所へ到達できる「バックトラッキング」を促します。環境ストーリーテリングを重視するこのジャンルにおいて、多様なバイオームはDark Starにとって非常に魅力的なキャンバスとなっています。

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ゲームプレイとメカニクス
『Daba』の核となるのは、敵の動きを見極める慎重な立ち回り、スタミナ管理、そして死と隣り合わせの緊張感といった、お馴染みのソウルライクなループです。泥人形という主人公の設定が、すべての戦闘にテーマ的な緊張感をもたらしています。主人公は鍛え上げられた戦士ではなく、戦いを通じて自らの能力を発見していく「造られた存在」なのです。泥という素材の性質が独自のメカニクスにどう反映されるかは今後の情報次第ですが、公開された映像を見る限り、ハイスピードなハック・アンド・スラッシュではなく、重厚で慎重な動きが重視されていることがわかります。
収集アイテムである「水の欠片」は、物語を推進する原動力であると同時に、探索の軸となる構造的な役割も果たしています。相互に繋がったゾーンでこれらを探すことは、プレイヤーに明確な目的を与え、その裏で世界の崩壊という壮大な物語が、環境のディテールや敵との遭遇を通じて語られていきます。

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ビジュアルとオーディオデザイン
ビジュアル面では、退廃と忘れ去られた歴史というテーマに合わせ、彩度を抑えた埃っぽいパレットが採用されています。石や氷の環境の中で泥人形の姿は際立っており、その対比が「本来そこにいるはずのない異邦人」というキャラクターの立ち位置を強調しています。Dark Starのアートディレクションは、色をあえて抑えることで、重要な瞬間のインパクトを最大化する手法を熟知しているようです。
公開されているメディアで見られる空中都市のセグメントは、本作が地上の廃墟にとどまらないことを示唆しています。ソウルライクなゲームにおける空中エリアは特有の緊張感を生むものであり、そのスケール感は、『Daba』がテーマ性だけでなくビジュアル面でも高い野心を持っていることを証明しています。泥人形がGugeを巡る旅は、PlayStationにおけるアクションRPGの中でも、ひときわ異彩を放つ作品になりそうです。
