
概要
『Grand Theft Auto: Liberty City Stories』は、『GTA III』の前日譚にあたる作品で、1998年のLiberty Cityを舞台に、おなじみの3つの地区を駆け巡ります。プレイヤーは、Salvatore Leoneの命令で「メイド・マン(組織の正式メンバー)」を始末し、身を隠していたLeoneファミリーの兵士、Toni Ciprianiとなって物語を体験します。彼が戻った街は、敵対する犯罪ファミリーや腐敗した政治家たちの抗争によって荒廃しており、さらに母親からは歓迎されるどころか、恥をかかされるような扱いを受けるという過酷な状況が待っています。
本作はもともとPSP向けに開発され、携帯ゲーム機で本格的なオープンワールド体験を実現した『GTA』シリーズの先駆けとなりました。開発を担当したRockstar Leedsは、当時の携帯ゲーム機の限界を大きく超えるクオリティを達成しました。その後、PS2、iOS、Android版へと移植され、ファン層を大幅に拡大。モバイル版は2015年にiOS、2016年にAndroidでリリースされました。

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ゲームプレイとメカニクス
『Liberty City Stories』は、3D時代の『GTA』シリーズでおなじみのミッションベースの構成を採用しています。主なメカニクスは以下の通りです。

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- 徒歩での戦闘と射撃
- 車両の窃盗とドライビングミッション
- ギャングの縄張り争い
- サイドミッションとサブジョブ
- 手配度システム
操作系はPSPのアナログスティック1本という仕様に合わせて調整されており、Rockstar Leedsはドライビングやカメラワークの挙動を根本から見直す必要がありました。PS2版やモバイル版ではデュアルアナログ入力が復活し、操作性が大幅に向上しています。戦闘は『GTA III』や『Vice City』と同様のロックオンターゲットシステムを採用しているため、当時のシリーズをプレイしたことのあるプレイヤーならすぐに馴染めるはずです。

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ワールドと舞台設定
1998年のLiberty Cityは、『GTA III』のマップの直接的なルーツを感じさせる作りになっています。Portland、Staunton Island、Shoreside Valeといったおなじみのエリアが登場しますが、街の雰囲気は異なります。Leoneファミリーが支配権を握る一方で、SindaccoやForelliといった敵対組織が脅威となっており、『GTA III』で崩壊する犯罪組織のインフラがまだ健在な状態です。この背景を知っているプレイヤーにとっては、物語の結末を予感させるドラマチックな重みが感じられるでしょう。
物語を彩るキャラクターも個性的です。Toniの不在中に台頭したライバルのVincenzo Cilli、Leoneファミリーと手を組むSindaccoの裏切り者J.D. O'Toole、そして『GTA III』と変わらぬ存在感を放つSalvatore Leoneが登場します。Toniの母親やMaria、そして腐敗した市職員たちが織りなすストーリーは、マフィアの抗争とシリーズ特有の不条理なユーモアが絶妙に融合しています。

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影響とレガシー
『Liberty City Stories』は、本格的なオープンワールドゲームが携帯機でも妥協なく実現可能であることを証明した、『GTA』の歴史において重要な作品です。2005年10月にPSPで発売されると、プラットフォームを代表するヒット作となり、『GTA』のフォーマットがテレビ画面なしでも十分に楽しめることを証明しました。
モバイル版の登場により、発売から時を経た現在でも手軽にプレイできる環境が整っています。iOSおよびAndroid版ではタッチ操作に対応し、ビジュアルもアップデートされているため、レトロなコンソールを探し回ることなく、3D時代の『GTA』を体験したいプレイヤーにとって最適な入り口となっています。Liberty Cityの犯罪史の全貌を知りたいなら、まずはここから物語を始めるのがおすすめです。


