概要
『Marvel's Guardians of the Galaxy』は、Eidos Montréalが開発し、スクウェア・エニックスより2021年10月26日に発売されたサードパーソン・アクションアドベンチャーゲームです。プレイヤーはピーター・クイル(スター・ロード)となり、一癖も二癖もある仲間たちを率いて、Marvelの宇宙を舞台にしたオリジナルストーリーを駆け抜けることになります。本作は映画版の焼き直しではありません。分隊へのコマンド指示、属性を活かしたコンバット、そして驚くほどキレのある脚本を軸に構築された、独自の体験がここにあります。
本作は最初から最後までシングルプレイヤー体験として設計されており、そのこだわりが物語の没入感に大きく寄与しています。RocketとDraxの軽妙な言い争いや、Grootがたった3つの単語で全てを語るような瞬間まで、すべてが緻密に計算され制御されています。Eidos Montréalが掲げた明確なビジョンが、作品の隅々にまで貫かれています。

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ゲームプレイとメカニクス
本作のコンバットは非常にユニークな立ち位置にあります。プレイヤーはスター・ロードを直接操作し、氷、プラズマ、風といった属性を付与してアップグレード可能なデュアル・エレメントブラスターを駆使します。しかし、本作の真の深みは仲間に指示を出す点にあります:

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- Draxをタグしてスタッガーコンボを叩き込む
- Mantisのアビリティで敵グループを凍結させる
- Grootを使って敵を拘束する
- Rocketの広範囲ダメージとガジェットでサポートする
- チームアビリティをチェインさせて大ダメージを狙う
特筆すべきは「ハドル」メカニクスです。戦闘中、スター・ロードはチームを集めてハドル(作戦会議)を行い、リストからモチベーションを高める演説を選択できます。それまでの会話の内容を踏まえて適切な選択肢を選べば、チームに強力なコンバットバフが付与されます。これは、多くのアクションゲームでは見られない、物語とゲームプレイを密接に結びつける素晴らしいシステムです。

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ワールドと世界観
本作では、Nova Corpsのアーカイブから異星のジャングル、巨大な宇宙生命体の体内まで、Marvelの宇宙を舞台にした多種多様なロケーションを巡ります。各ロケーションは視覚的に際立った個性を持ち、プロダクションデザインは、映画版のクリーンな美学よりも、Marvelのカタログの中でもより奇妙でエッジの効いた世界観を強く打ち出しています。
物語は、(おそらくプレイヤーの行動が引き金となって)全宇宙の崩壊を招きかねない壊滅的な連鎖イベントを中心に展開します。その過程で、お馴染みのキャラクターだけでなく、オリジナルキャラクターも登場します。彼らは単なるIPの穴埋めではなく、一人ひとりが血の通った人間として描かれており、5人のGuardiansの絆こそが本作の核となっています。
ビジュアルとオーディオデザイン
80年代のサウンドトラックは、単なる背景音楽ではありません。Rick SpringfieldやBonnie Tylerといったバンドの楽曲が重要な局面で流れ、その瞬間を最高に盛り上げます。コンバット中の音楽システムはダイナミックに変化し、キャスト陣の演技も非常に素晴らしいため、カットシーンがテンポを阻害することはほとんどありません。
ビジュアル面では、どのプラットフォームでも高いクオリティを維持しています。Nintendo Switch版はクラウドゲーミング形式のためストリーミング遅延の懸念はありますが、PC版や現世代機版では、詳細なキャラクターモデルや豊かな表情のアニメーションにより、会話シーンも見応えのある仕上がりとなっています。

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最高のシングルプレイヤーMarvelゲームか?
ストーリー重視のMarvel作品として、本作は非常に強力な候補です。シングルプレイヤーに特化しているため、ライブサービス特有の引き伸ばしやバトルパス、ログインを強要するような要素は一切ありません。本作には明確な始まりと中間、そして終わりがあり、そのすべてがプレイヤーの体験として完結しています。『Marvel's Avengers』のライブサービス形式に馴染めなかったプレイヤーにとって、本作は非常に満足度の高い体験となるでしょう。
Eidos Montréalが構築したこの分隊アクションアドベンチャーというフォーミュラは、飽和状態のジャンルにおいて確固たる個性を放っています。会話に耳を傾けるプレイヤーには報酬を与え、対話をスキップするプレイヤーにはハドルシステムの恩恵を減らすことでペナルティを与えるなど、プレイヤーを信頼し、混沌とした戦闘の合間に静かなキャラクターの瞬間をしっかりと呼吸させてくれる作品です。


