Grand Theft Auto IVでRoman Bellicを演じた声優のJason Zumwaltが、同作のリマスター版制作を熱望していることを公言しました。彼自身、なぜRockstar Gamesがまだリマスター版をリリースしていないのか、その理由が全く理解できないと語っています。
最近公開されたインタビューのクリップの中で、ZumwaltはGTA 4のリマスター版を見てみたいかという質問に対し、即座に「ぜひやってほしい」と回答しました。さらに彼は、Rockstar Gamesにはリマスターを行う十分な理由があるはずであり、なぜ足踏みをしているのか理解に苦しむと述べています。
すべてを説明しうるSAG契約の説
Zumwaltは単に熱望するだけでなく、何が障害となっているのかについての持論を展開し、SAG(全米映画俳優組合)の契約がネックになっている可能性を指摘しました。彼の考えでは、Rockstar Gamesはリマスターにあたって声優陣との契約を再交渉するという「パンドラの箱」を開けたくないのではないか、とのことです。
実際、過去の経緯を振り返ると、この説には一定の説得力があります。主人公Niko Bellicを演じたMichael Hollickは、2008年のオリジナル版制作において1年以上にわたる収録を行ったにもかかわらず、報酬が100,000ドルの一括払いだったことを公に批判しました。当時の文脈として、GTA 4はその後数億ドルの収益を上げています。注目度の高いリマスター版のために改めて契約交渉を行うとなれば、当時から大きく変化した報酬への期待値もあり、Rockstar Gamesは複雑な立場に立たされることになるでしょう。
Zumwalt自身も、彼とHollickの両名がDLCであるEpisodes from Liberty Cityのために再起用されたことに触れており、両者の関係が完全に断絶したわけではないことを示唆しています。とはいえ、フルリマスターはプロジェクトの規模が全く異なります。
シリーズの中で特異な立ち位置にあるGTA 4
GTA 4は、常にシリーズの中でも異色の存在でした。前後の作品と比較して、よりダークで現実的であり、キャラクターに深く焦点を当てています。Zumwalt自身もその点を強調し、シリーズ最高のストーリーであると評することに偏見はないと語っています。彼が使った「親密(intimate)」という言葉は、まさに的を射ています。2008年当時のLiberty Cityは、単なる遊び場ではなく、重みのあるリアルな場所として感じられました。
適切なリマスターを求める声は何年も前から高まっており、それは単なるノスタルジーではありません。Rockstar GamesがGTA 4の移植やリマスターを検討しているという噂は以前から流れていますが、公式発表は一切なく、仮にプロジェクトが存在したとしても、優先順位としてはGTA 6の後回しになることは明白です。
多くのプレイヤーが見落としがちなのは、GTA Trilogy: Definitive Editionの失敗がハードルを大きく上げたという点です。あのリリースは技術的な状態が広く批判され、ファンがリマスターに何を求めていないのかという明確な基準を作ってしまいました。中途半端なGTA 4のリマスターは、リマスターがないよりも悪い結果を招くことをRockstar Gamesも理解しているはずです。
Rockstar Gamesの沈黙が意味するもの
Rockstar Gamesは、準備が整うまで情報を公開しないという方針を貫いています。スタジオは独自のタイムラインで動いており、ファンの要望やキャストの熱意でその計算が変わることはありません。現在、スタジオの全リソースがGTA 6に注がれている以上、GTA 4のリマスターに関する議論は、少なくとも発売後まで棚上げされていると見て間違いありません。
しかし、Zumwaltがこの声に加わったことには小さな意義があります。キャストが自身の出演作の再評価を公に語ることは稀であり、それが実現したとき、その要望に説得力が加わります。これは単なるファンの声ではありません。そのゲームの世界を生きた人物が、正当な形で再び世に出るべきだと主張しているのです。
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