AMD Radeon RX 9070 XTは、ここ数ヶ月間、市場で最も売れているGPUの一つです。しかし、Steamハードウェア調査の結果からは、その事実は読み取れませんでした。
Valveによる5月の調査アップデートで、状況が変わりました。RX 9070 XTは現在、Steamユーザーの1.33%を占めており、ディスクリートGPUの中で23位にランクインしています。これまでの調査結果では実質的に「存在しない」扱いだったカードにとって、これは大きな躍進と言えます。

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一夜にして圏外から23位へ
たった1ヶ月でシェアがゼロから1.33%へと跳ね上がったのは、RX 9070 XTが急激に市場に溢れかえったからではありません。このカードは2025年初頭から販売されています。変わったのは、ほぼ間違いなくValve(またはAMD)によるGPUデータの分類とタグ付けの方法です。
重要なのは、5月の調査で汎用カテゴリである「AMD Radeon(TM) Graphics」が、4月の2.37%から0.90%へと減少している点です。これは約1.47%の減少であり、RX 9070 XTが獲得した1.33%とほぼ一致します。この数字の整合性は非常に高いと言えます。
これまで数ヶ月間、RX 9070 XTユーザーの大部分は、特定のカードとして認識されず、汎用的なRadeonラベルにまとめられていました。両者の数値の差(1.47%の減少と1.33%の増加)は、ドライバーの適用率や、他のRDNA 4世代GPUも同様のデータ修正の恩恵を受けた可能性によって説明がつきます。
調査データが示す真実
Steamハードウェア調査には、これまでも特有の癖があることが知られています。例えば、旧正月(春節)の時期には、GPUシェアの数値が一時的に歪み、その後元に戻るという現象が過去にありました。また、VRAMの報告エラーについてもValveが直接認めた経緯があります。しかし、今回の修正は、市場全体の動向と一致しているため、これまでとは意味合いが異なります。
RX 9070 XTはAmazonのGPU売れ筋ランキングで常にトップに位置しており、Gigabyteなどのモデルは最も人気のあるグラフィックボードとして定着しています。売上ランキングを独占しているカードが、Steam上ではほとんど存在感を示していないという状況には、以前から違和感がありました。
Valveは調査対象のGPUトップ100をリストアップしており、現在は0.17%のAMD Radeon RX 6900 XTまでが掲載されています。RX 9070 XTの1.33%という数値は、そのリスト内にしっかりと収まっており、実際の市場での普及状況を反映したものとなっています。
GPU市場を注視するプレイヤーへの影響
PCハードウェア市場を追う者にとって、修正された調査データは重要です。Steamハードウェア調査は、実際にゲームをプレイしている環境を大規模かつリアルタイムに把握できる数少ない指標の一つです。人気のあるカードが正しくカウントされないと、開発者が特定のハードウェアターゲットに向けて最適化を行う際や、市場の動向を予測しようとする際に、誤った判断を招く恐れがあります。
RX 9070 XTが全体で23位にランクインしたことは、常にベストセラーを記録しているカードとしてはまだ控えめな数値ですが、データの不備ではなく現実を反映したスタート地点に立ったと言えます。今後、カードを正しく認識するドライバーへアップデートするユーザーが増えるにつれ、次回の調査ではさらに順位が上がることが予想されます。
重要なのは、RDNA 4の普及率は元々、調査結果が示していたよりも高かったということです。今回の修正でカードの性能が変わるわけではありませんが、Steamゲーマーがどれだけこのカードを使用しているかという、より正確な実態が明らかになりました。現在のGPUトレンドに合わせてPC環境を最適化したい方は、当サイトの007 First Light PC設定ガイドをご覧ください。最新のAMDハードウェアを含む、各GPUティアごとのパフォーマンス調整方法を詳しく解説しています。
今後数ヶ月の調査結果には注目が必要です。汎用Radeonカテゴリが減少し続け、特定のRDNA 4カードがシェアを伸ばしていくのであれば、今回の修正が意図通りに機能している証拠となります。最新タイトルにおけるGPU別のパフォーマンス調整については、当サイトのガイドハブをご活用ください。ミドルレンジのAMDカードでフレームレートを向上させたい方向けのRoad to Vostok PCパフォーマンスガイドなど、様々なハードウェア環境に対応した情報を掲載しています。








