Rhythm Heaven Grooveのプロデューサー兼コンポーザーであるMitsuo Terada氏(プロ名:Tsunku)は、任天堂への深い義理立てから、他社からのリズムゲーム開発オファーをすべて辞退していたことを明かしました。
この事実はTsunku氏自身のブログ投稿によって明らかになりました。同氏によると、DS版の『Rhythm Heaven』をプレイして育った世代がゲーム業界で働くようになり、彼らから「精神的続編」や同ジャンルのリズムゲーム開発のコラボレーション依頼が数多く寄せられていたとのことです。
なぜTsunku氏はオファーを断り続けたのか
特筆すべきは、Tsunku氏が一度だけ丁寧に断ったわけではないという点です。彼は届いたすべてのオファーを辞退し続けました。それは、いつか任天堂がこのシリーズを再始動させてくれると信じていたからです。
同氏は次のように述べています。「いつか任天堂と次の『Rhythm Heaven』を作れる機会が来ると信じていたので、そうしたオファーは丁重にお断りしてきました。長年支えてくれた任天堂への、私なりの義理の通し方だと言えるでしょう」
スタジオの買収やIPの移管、クリエイターの頻繁な移籍が当たり前のゲーム業界において、これほどの忠誠心は稀有なものです。Tsunku氏は、長年音沙汰のなかったシリーズのために自身のキャリアを実質的に保留し、任天堂の復活に賭けていたのです。
その賭けは報われました。現在、『Rhythm Heaven Groove』はNintendo Switchでリリースされています。
任天堂のサポートがより大きな意味を持った闘病の記憶
Tsunku氏の任天堂に対する感謝は、単なるビジネス上の礼儀ではありません。それは、彼自身の人生において最も困難だった時期に深く根ざしています。
2014年、Tsunku氏は喉頭がんとの闘病生活を送っていました。しかし、任天堂は病状にかかわらず3DS用ソフト『Rhythm Heaven Megamix』の開発を止めることはありませんでした。Tsunku氏は、その決断が治療中の自分にとって希望の光になったと語っています。
「任天堂が開発を中断せず、リリースに向けて制作を続けてくれたという事実が、私の希望の光の一つとなりました。『自分にもできる!』と自分を奮い立たせる勇気を与えてくれたのです」
この物語をより重くしているのは、Tsunku氏が後に知った事実です。当時、任天堂のCEOであったSatoru Iwata氏もまた、同じ時期に重い病と闘っていました。Iwata氏は2015年7月に逝去しました。Tsunku氏はブログの中でこのことに触れ、改めて哀悼の意を表しています。
「後に知ったことですが、任天堂のCEOであったSatoru Iwata氏もまた、同時期に病と闘っていました……改めて、心よりお悔やみ申し上げます」
同じ時期に重い病と闘いながら、静かにリズムゲームの開発を推し進めていた二人。その背景を知ると、『Rhythm Heaven Megamix』は多くのプレイヤーが知る以上の、極めて個人的な意味を持つ作品として再定義されます。
シリーズの今後にとって意味すること
重要なのは、Tsunku氏の忍耐が結果を生んだという点です。彼が信念を貫いたからこそ『Rhythm Heaven Groove』は存在し、シリーズは他社で開発される断片的な精神的続編ではなく、Switchにおける正当な新作として復活を遂げました。
2016年の『Megamix』から今回のリリースまで待っていたファンにとって、その忠誠心は大きな意味を持ちました。まだプレイしていない方は、現在配信中の『Rhythm Heaven Groove』の体験版をぜひ試してみてください。
難易度の高いミニゲーム攻略にはRhythm Heaven Grooveのガイドが役立ちます。また、サイト内にはSwitchの積みゲーを消化するための幅広いゲーム攻略ガイドも用意されています。








