概要
『Tony Hawk's Underground』は2003年10月に登場し、それまでのスケートボードゲームとは一線を画す存在となりました。Neversoftは、1999年以来シリーズを定義してきたスコアアタックの公式を刷新し、オリジナルのストーリーを持つ自作キャラクターを中心としたゲームへと再構築しました。あなたはTony Hawkではありません。どこにでもいる無名のスケーターが、成り上がりを目指す物語です。
この変化は単純に聞こえますが、ゲームのプレイ感すべてを劇的に変えました。これまでの作品では、レベルに放り込まれ、2分間の制限時間内にハイスコアを狙うのが基本でした。しかし『Underground』では、プレイヤー自身が作成し、名前を付け、2003年当時としては画期的だった写真インポート機能で自分の顔を反映させたキャラクターを操作するため、そのスケーターに対して強い愛着が湧くのです。物語はニュージャージー、マンハッタン、タンパ、サンディエゴ、ハワイ、モスクワなど9つのレベルを舞台に展開し、進行を飽きさせないドラマチックな展開が待ち受けています。

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もちろん、実在のプロスケーターたちも健在です。Tony Hawk、Bob Burnquist、Elissa Steamerといったスケート界のビッグネームたちはプレイアブルキャラクターとして登場しますが、彼らはあなたの自作スケーターを置き換える存在ではなく、共に並び立つ存在です。『Underground』は、パーソナルな要素をオプションではなく、ゲームの中心に据えたのです。
ゲームプレイとメカニクス
『Underground』のコアメカニクスは『Pro Skater 4』をベースにしつつ、2つの重要な要素が追加されています。1つ目は、ボードから降りられるようになったことです。徒歩での移動が可能になったことで、純粋なスケートだけでは不可能だった環境とのインタラクションが楽しめるようになりました。2つ目は、特定のストーリー進行で車などの乗り物を操作するセクションです。これによりゲームのテンポに変化が生まれ、飽きさせない工夫が凝らされています。

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主なメカニクスは以下の通りです:
- カスタムトリック作成とトリックの割り当て
- スケートセクション間の徒歩探索
- ストーリー進行に連動した乗り物セクション
- 自作スケーターの外見をカスタマイズする写真インポート機能
- 複数のモードに対応したオンラインマルチプレイヤー
トリックシステムには、過去作の「マニュアル」「リバート」「スパイントランスファー」が引き継がれており、さらにカスタマイズ可能なトリックスロットが追加されました。特定のボタンに好みのトリックを割り当てることで、プリセットではない、自分だけのスタイルを構築できます。

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『Underground』が他のTony Hawkシリーズと違う点は?
正直に言えば、それは「賭け」の要素です。『Underground』以前のTony Hawkシリーズは、基本的に目的が設定されたサンドボックスでした。しかし『Underground』には、始まり、中盤、結末のあるプロットが存在します。キャラクターにはライバルがいて、裏切りもあります。ストーリー自体が賞を狙うようなものではありませんが、スコアターゲットを達成する以上の「そのレベルが存在する理由」をプレイヤーに与えてくれます。

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徒歩や乗り物の追加要素も、見た目以上に重要です。レベル内を歩き回れることで、空間の捉え方が変わります。常にボードに乗っている時とは違う視点でジオメトリを観察できるのです。乗り物セクションは短いですが、リズムに変化をもたらし、再びスケートに戻った時の爽快感を際立たせてくれます。
マルチプレイヤーとソーシャル機能
『Underground』はXboxとPCの両方でオンラインプレイに対応しており、2003年のスケートボードゲームとしては非常に画期的な機能でした。オンラインモードでは、スコアチャレンジやトリックコンテストでプレイヤー同士が競い合うことができ、シングルプレイヤーキャンペーンを終えた後も長く遊べる内容となっています。
カスタムスケーターシステムは、ローカルプレイにおいてもソーシャルな広がりを見せました。作成したキャラクターを交換したり、トリックの構成を比較したり、写真インポートした顔を見せ合ったりと、スコア以外の話題でプレイヤー同士が盛り上がることができました。オンラインかオフラインかを問わず、『Underground』は、借り物のアイデンティティではなく、パーソナライズこそがプレイヤーのエンゲージメントを高める鍵であることを理解していたのです。
影響とレガシー
『Underground』は、スケートボードゲームの歴史において、野心が慣習を追い越した地点に位置しています。『Pro Skater 3』で商業的なピークを迎えたシリーズは、進化を必要としていました。その答えは、グラフィックの向上やレベルの追加ではなく、プレイヤーと画面内のスケーターとの関係性を根本から変えることでした。その決断は、時を経ても色褪せていません。『Underground』が確立したストーリー主導のスケートボードアドベンチャーという形式は、その後のスポーツゲーム開発に大きな影響を与えました。このゲームは、フランチャイズが古いものを磨き上げるのではなく、新しいアイデアを中心に再構築しようとした時に何が起こるかを示す、今なお重要な指標となっています。


