
概要
Trine Enchanted Editionは、2009年に発売されたサイドスクロールアクションプラットフォーマーの傑作を、Frozenbyteが『Trine 2』のエンジンを用いて再構築した作品です。ビジュアルの刷新に加え、数々のクオリティ・オブ・ライフ(QoL)の改善が施されており、オリジナル版よりも格段に遊びやすくなっています。物語の前提はシンプルです。魔法のアーティファクト「Trine」によって運命を共にすることになった3人の英雄――魔法使いのAmadeus、騎士のPontius、そして盗賊のZoyaが、アンデッドに支配された荒廃した王国を冒険します。
王国の背景設定は、どこか物悲しい雰囲気を漂わせています。後継者を残さずに王が崩御したことで政治が混乱し、その隙を突くようにアンデッドの軍勢が侵攻しました。住民のほとんどは逃げ出しましたが、この3人の英雄は違いました。この設定により、Astral AcademyからCrystal Caverns、Dragon Graveyard、Ruins of the Perishedに至るまで、全15ステージそれぞれが独自の空気感を放っています。

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ゲームプレイとメカニクス
物理演算を駆使したパズルデザインこそが、本作の評価を決定づける要素です。各キャラクターは、同じステージ構成に対しても全く異なるアプローチが可能です。

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- Amadeus:オブジェクトを召喚・浮遊させ、即席の足場を作る
- Pontius:Storm Hammerで障害物を破壊し、ダメージを受け止める
- Zoya:遠距離から矢を放ち、グラップリングフックで隙間を飛び越える
ステージ中でのキャラクター切り替えは一瞬で行えるため、プレイヤーのクリエイティブなひらめきがダイレクトに報われます。魔法使いで箱を積み上げ、盗賊でその上を飛び越え、騎士で出口を塞ぐ壁を粉砕する……といった連携は、最高に爽快です。完全にインタラクティブな物理エンジンのおかげで、環境内のほぼすべてが単なる飾りではなく、意味のあるオブジェクトとして機能しています。
キャラクターは経験値を獲得してアビリティをアップグレードできるほか、ステージ各地に隠された収集アイテムでステータスを強化することも可能です。隠された宝箱を探し出す探索の楽しさも充実しています。
協力プレイの魅力
Enchanted Editionでは、ローカルプレイに加えてオンライン協力プレイが導入され、最大3人のプレイヤーで同時に遊べるようになりました。マルチプレイヤーでは、各プレイヤーが1人の英雄を固定で操作するため、パズルの解き方が根本から変わります。連携そのものがパズルになるのです。2人が箱の積み方で議論している間に、3人目がすでに隙間を飛び越えていく……そんなドタバタ感こそが、本作の醍醐味と言えるでしょう。
また、Enchanted Edition限定の機能としてステージ途中でのセーブが可能になったため、状況に合わせて短時間でも長時間でも、進行状況を失う心配なくプレイできます。

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ビジュアルとオーディオデザイン
『Trine 2』のエンジンによるビジュアルのアップグレードにより、Enchanted Editionではオリジナル版よりもライティングやパーティクルエフェクトが格段にリッチになっています。手描き風の美学は健在で、各環境が独自のカラーパレットとムードを纏っています。特にDragon GraveyardやForsaken Dungeonsは、オリジナル版の低解像度アセットでは表現しきれなかった、重厚感と没入感のある雰囲気を醸し出しています。
Ari Pulkkinenによる全19曲のサウンドトラックも大きな見どころです。オーケストラによる楽曲は、ステージデザインに合わせて幻想的な雰囲気から緊迫した空気へと変化し、本作の体験をより一層印象深いものにしています。

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コンテンツとリプレイ性
Enchanted Editionには、WindowsおよびMac向けのオリジナル版Trine(未改変版)も同梱されており、ランチャーから選択可能です。これは、オリジナル版との違いを確認したいプレイヤーや、新しいビルドでは削除されてしまった字幕言語(フィンランド語、トルコ語、ポルトガル語、ルーマニア語)で遊びたいプレイヤーにとって嬉しい特典です。3段階の難易度設定により、あらゆるスキルレベルのプレイヤーが楽しめるほか、Steam実績も用意されており、全15ステージの隠された宝箱をすべて探し出すコンプリート勢にとってもやり込み要素が満載です。







