Amazon MGM Studiosが手掛ける『Mass Effect』のドラマ版は、ゲームシリーズの未来が完全に断たれた現在も、制作が継続される見通しです。
EAは10月22日(水)、BioWareの閉鎖を発表し、それに伴い次回作となる『Mass Effect』の新作ゲームも開発中止となりました。オリジナルトリロジーや『Dragon Age』、『Jade Empire』を生み出したスタジオは姿を消すことになります。しかし、2021年から様々な段階で開発が進められてきたテレビドラマ版は、今回の閉鎖による影響は受けておらず、発表済みのクリエイティブチームも引き続きプロジェクトに携わっているとのことです。
ドラマ版の制作チームは維持
Amazon MGM Studiosのプロジェクトでは、『Jessica Jones』のKarim Zreik氏、『Spider-Man: Into the Spider-Verse』のAri Arad氏、そして開発中止となった『Mass Effect』第5作のディレクターを務めていたBioWareのMichael Gamble氏がエグゼクティブ・プロデューサーを担当しています。Gamble氏が職を失ったにもかかわらずプロジェクトに留まっているという事実は、この制作がいかに確かな勢いを持っているかを示す最も雄弁な証拠と言えるでしょう。
同シリーズは2024年11月に正式に開発が開始されました。これはAmazonが契約締結間近であると報じられてから約3年後のことです。Gamble氏は当時、ドラマ版の舞台はオリジナルトリロジーの後のタイムラインになると明言しており、Commander Shepardの物語を再構築するものではないと明かしていました。
Gamble氏の別れとGTA 6のジョーク
閉鎖発表後のGamble氏のSNS投稿は、長年BioWareを追いかけてきたファンにとって、非常に丁寧で心に響くものでした。彼はスタジオでの17年間にわたるファンの支援に感謝を述べ、チームの才能あるスタッフを称え、業界に向けて自身のチームへの採用の検討を呼びかけました。
しかし、誰もが注目したのは最後の1行でした。彼は「GTA 6が発売される時に仮病を使う必要がなくなった」と綴ったのです。ユーモアと悲しみが入り混じったその言葉は、まさにBioWareらしい別れの挨拶でした。
ゲームは終了し、ドラマは続く理由
EAの決定の背景にある文脈が重要です。2ヶ月前、EAはサウジアラビアのPublic Investment Fundによる$55億ドルの買収を完了させました。この取引により、同社は約$18億ドルの負債を抱え、年間約$1.8億ドルの利払いが発生することになりました。2012年の『Mass Effect 3』以降、商業的に成功したタイトルをリリースできていなかったBioWareを切り捨てるという判断は、その歴史を考慮せずとも、数字の上では理にかなっていると言えます。
テレビ制作は全く異なる財務構造で運営されています。権利と予算を保持しているのはAmazon MGM Studiosであり、EAの社内再編がその取り決めに影響を与えることはありません。ドラマ版は、当初からゲーム開発部門とは独立した存在でした。
Shepard後の物語が意味するもの
ゲームの発売予定がなくなった今、ドラマ版のタイムラインに関するGamble氏の2024年11月のコメントを再考する価値があります。オリジナルトリロジー後の物語であれば、ゲーム版でShepardのために確立された設定に縛られることなく、フランチャイズの伝承(ロア)を自由に活用できます。これは、ゲームをプレイしたことがない視聴者をターゲットにする実写化作品として、妥当なクリエイティブの選択です。
問題は、ゲームというフランチャイズの柱が失われた今、Amazonがこのプロジェクトを積極的に推進するのか、それとも放置するのかという点です。制作が技術的に継続しているとはいえ、ゲームの開発中止とスタジオの閉鎖は、ストリーミング作品の勢いを削ぐ要因になりかねません。
フランチャイズの今後
『Mass Effect』ファンにとって、現在アクティブなフランチャイズの要素はテレビドラマ版のみとなりました。開発中のゲームはなく、制作するスタジオもなく、状況を変えるには全く新しい所有権とクリエイティブへの投資が必要な権利関係となっています。
『Mass Effect』の今後の動向を待ちつつ、GTA 6に関する確定情報を確認したい方は、GTA 6のラジオアーティストリストに目を通しておくと良いでしょう。また、GTA 6にローンチ時点でマルチプレイヤーが搭載されるかという疑問については、予想以上に複雑な回答が待っています。




