フリーキックは、EA Sports FC 27において最もチャンスを無駄にしやすい場面です。多くのプレイヤーは、なんとなくのパワーでシュートを打ち、ボールがスタンドへ飛んでいくのを見送っています。しかし、各入力が実際に何を制御しているかを理解すれば、システムは安定した結果で応えてくれます。しっかりと練習を積めば、相手陣内でのあらゆるファウルを、確実な得点チャンスに変えることができるのです。
FC 27のフリーキックの仕組みはFC 24から引き継がれています。ゴールに向けてレティクル(照準)を合わせ、ボールの表面をドラッグして回転と高さを設定し、最後にパワーを溜めてシュートを放ちます。多くのプレイヤーが見落としがちなのは、ストライクマーカー(打点)とパワーバーが直接的に連動しているという点です。同じ狙い方でも、ボールのどこを捉えるかによって結果が大きく変わるため、「狙いは合っているのに外れる」という現象が起きてしまうのです。

22ヤードからのメッシのフリーキック
フリーキックシステムの仕組み
フリーキックを制御する4つの入力があり、その順番が重要です。
1. 照準(Aim): ゴール面に表示されるレティクルを、狙いたいコーナーへ移動させます。これは、回転をかけないクリーンなシュートを打つ場合の目的地だと考えてください。他の入力がニュートラルであれば、ボールはそこへ飛んでいきます。
2. ストライクマーカー(Strike marker): ボール上に表示されるポイントです。左にずらせば右回転(カーブ)、右にずらせば左回転がかかります。下側に配置すれば浮き球になります。中央でパワーを高くすれば無回転シュート(ナックルボール)になり、上側を打てば弾道の低いドライブシュートになります。この入力こそが、多くのフリーキック失敗の原因ですが、意識的に調整しているプレイヤーは意外と少ないのが現状です。
3. パワー(Power): シュートボタンを長押しし、狙ったレベルで離します。パワーバーはオープンプレイ時よりも早く溜まるため、試合のプレッシャー下では「これくらいかな」と感じるパワーは、止まった状態のボールに対しては強すぎることがほとんどです。
4. 助走(Run-up): シュートを打つ前に助走の角度を調整できます。角度を広くとると、よりカーブがかかりやすくなります。まずはデフォルトのままで安定して決められるようになるまで練習し、慣れてきたら試してみるのが良いでしょう。
「タイミングフィニッシュ」はフリーキックでも有効です。2回目のボタン入力が緑のウィンドウに入れば、より正確で強力なシュートになります。タイミングを外すと、入力しなかった場合よりも悪い結果になるため、まずはパワーの調整をマスターしましょう。安定して決められるようになってから、タイミングフィニッシュを取り入れるのが賢明です。
キック前に確認すべきこと
狙いを定める前の2秒間の観察が、技術的なミスを防ぎます。以下の3点を確認しましょう。
1点目はGKの位置です。GKはゴールの片側に寄っているため、最も遠いコーナーを狙います。理論上は単純ですが、多くのプレイヤーはパワーバーを溜めることに集中しすぎて、これを見落としています。
2点目は壁の位置です。壁はボールの位置に対してニアポストを塞ぐように並びます。左サイドからのファウルなら左ポストが守られるため、ファーサイドがGKの守備範囲となります。中央からの場合は、GKが立っていない側を壁がカバーします。
3点目は壁の人数です。壁が少なければ隙間が広くなり、上を越すよりも横を抜く選択肢が増えます。22ヤードで5人の壁なら上を越すのが必須ですが、30ヤードで2人の壁なら隙間を狙うことができます。
これらを総合して、「GKから最も遠いコーナーを狙い、ストライクマーカーを使って壁を避けるように曲げる」という判断を下しましょう。
距離別:フリーキックの得点テクニック
距離によって最適なテクニックが決まります。
20ヤード以内:壁越えのカーブシュート
この距離では壁がゴールを大きく塞ぎ、GKも範囲をカバーしています。パワーは禁物です。ストライクマーカーをボールの少し下に置き、GKから最も遠いトップコーナーを狙い、パワーバーを3分の1から5分の2程度に抑えます。ボールは壁を越え、スピードを抑えることでバーの内側に落ちるようになります。
カーブ(Curve)の能力値が高い選手ならほぼ自動的に決まります。能力が平均的な選手の場合は、ボールが落ちきらない可能性があるため、バーの際どい場所ではなく、コーナーの少し下を狙うのがコツです。
右サイドから右利きの選手で打つ場合、壁の4人目の選手の左肩あたりを狙います。左サイドなら右肩を狙いましょう。レフェリーが引くスプレーのラインが目安になります。
20~28ヤード:メインの得点レンジ
最も直接ゴールを狙いやすい距離です。2つのテクニックがあります。
カーブシュート: 近距離と同じ要領ですが、距離があるためパワーバーを半分程度まで溜めます。トップコーナーを狙い、マーカーは少し下に置きます。
ドライブシュート: GKが低めのコーナーを空けている場合に有効です。マーカーを中央付近に置き、パワーバーを半分から5分の3程度溜めます。ボールは低く速い弾道で飛んでいきます。壁の横に隙間がある場合のみ有効なので、人数を確認してから選択してください。
25~30メートル付近では、パワーバーを3~3.5程度まで上げます。スプレーの端からボール2個分以内の範囲を狙えば、角度があっても確実にコーナーを突けます。正面からはトップクラスのGKには読まれやすいため、角度がある位置の方が得点率は高まります。
28ヤード以上:ナックルボールまたはパワーシュート
この距離ではカーブは威力を失います。ナックルボール(無回転)が有効です。マーカーを中央か少し下に置き、パワーバーを4分の3以上溜めます。ボールは回転が少なく、不規則に変化するためGKが反応しにくくなります。
ナックルボールは精密なコントロールが難しいため、コーナーギリギリではなくポストの内側を狙います。シュートパワー(Shot Power)が高い選手を選びましょう。能力が低いと、ただの速い正面へのシュートになってしまいます。
30メートルを超えると、どんなに完璧なシュートでもGKに止められる可能性があります。長距離は得点率が低いため、デッドボール(Dead Ball)のプレイスタイルを持つ選手を選び、壁の選手2人分外側を狙い、外れることを前提に打つのが現実的です。
角度が厳しい場合:クロスまたはショートパス
エンドラインに近い厳しい角度からは、直接狙うのは得策ではありません。クロスを選択しましょう。ペナルティスポットやファーポストを狙い、ボールの下を叩いて浮かせ、中程度のパワーで送ります。背の高い選手をターゲットにすれば、コーナーキックと同じようなチャンスが作れます。
ショートパスも過小評価されています。ボールの横に立っている選手にパスを出せば、角度を変えてクロスを上げたり、準備ができていない守備陣を突破したりできます。コーナーフラッグ付近からの直接シュートよりも、はるかに得点チャンスが高いです。
距離・テクニック別パワー設定目安
以下の数値はあくまで目安です。シュートパワーが高い選手は同じゲージ量でも威力が変わるため、アリーナで自分の選手の適正値を確認してください。
| 距離 | テクニック | ストライクマーカー位置 | パワー範囲 |
|---|---|---|---|
| 20ヤード以内 | 壁越えカーブ | ボールの横、少し下 | 約3分の1、最大でも5分の2 |
| 20~28ヤード | トップコーナーへのカーブ | ボールの横、少し下 | バーの半分程度 |
| 20~28ヤード | 壁の横を抜くドライブ | 中央からやや上 | 半分から5分の3 |
| 28ヤード以上 | ナックルボール | 真ん中か少し下 | 4分の3以上 |
| 28ヤード以上 | パワーシュート | 上部中央、横にはずらさない | 約3分の2 |
| 角度が厳しい | ファーポストへのクロス | ボールの下(浮かすため) | 中程度、ファーまで届く強さ |
| 角度が厳しい | ショートパス | 該当なし | 軽くタップ |
重要な能力値
フリーキックの成否を決める4つのステータスがあります。
フリーキック精度(Free Kick Accuracy): 最も重要な数値です。狙った場所への正確性と、ストライクマーカーの許容範囲に影響します。
カーブ(Curve): ボールの曲がり具合を決定します。高いほど、壁を越えてから急激に曲げることができます。
シュートパワー(Shot Power): パワーバーの挙動に影響します。高い選手は少ないゲージ量で威力を出せるため、ナックルやドライブの調整が容易になります。
デッドボール(Dead Ball)プレイスタイル: 数値以上の効果があります。この特性を持つ選手は、より鋭く曲がり、遠距離からでも枠を捉えやすくなります。精度が同じなら、この特性を持つ選手を優先しましょう。
EA FC 27のフリーキック名手
Lionel Messiがフリーキック精度93でトップです。次点のAlejandro Grimaldo(92)は左サイドからのスペシャリストとして非常に優秀です。James Ward-Prowse(90)が続き、Julián Álvarez、Dušan Vlahović、Dominik Szoboszlai(いずれも89)がそれに続きます。
男子選手:フリーキック精度ランキング
| 選手 | フリーキック精度 |
|---|---|
| Lionel Messi | 93 |
| Alejandro Grimaldo | 92 |
| James Ward-Prowse | 90 |
| Dominik Szoboszlai | 89 |
| Dušan Vlahović | 89 |
| Julián Álvarez | 89 |
| Ángel Di María | 88 |
| Cristian Biraghi | 88 |
| James Maddison | 87 |
| Paulo Dybala | 87 |
| Bruno Fernandes | 86 |
| Anton Stach | 85 |
| Hakan Çalhanoğlu | 85 |
| Trent Alexander-Arnold | 85 |
| Kevin De Bruyne | 83 |
ポジション別の使い分け:左サイドからのFKはGrimaldo、右サイドからはSzoboszlaiやTrent Alexander-Arnoldがインサイドで巻くシュートを得意とします。中央20~25ヤードは、シュートパワーを活かして壁を貫けるÁlvarezやVlahovićが適任です。ペナルティエリア付近のFKはBruno Fernandes、Maddison、Dybalaがおすすめです。
戦術的な配置については、EA FC 27の最強フォーメーションガイドを参考にしてください。
女子選手:フリーキック精度ランキング
女子選手も同じ精度スケールを使用しているため、同様の状況で活躍します。
| 選手 | フリーキック精度 |
|---|---|
| Claudia Pina | 84 |
| Olivia Moultrie | 84 |
| Sherida Spitse | 84 |
| Alexia Putellas | 83 |
| Nerea Eizagirre | 83 |
| Manuela Giugliano | 82 |
| Mapi León | 82 |
| Carolin Simon | 81 |
| Chloe Kelly | 81 |
| Ángela Sosa | 80 |
アウトサイドカーブ(Trivela)の打ち方
アウトサイドを使った「Trivela」は、通常のインサイドカーブとは逆方向に曲がるため、GKが読みづらい弾道を描きます。
右利きの選手の場合:右スティックを左に倒し、フリーキックの種類を「アウトサイドカーブ」に変更します。左スティックで方向を定め、パワーを3.5程度溜めます。FC 27では以前の作品よりもパワーが必要なため、弱すぎないように注意してください。
Julián Álvarezは、高い精度と足の形からこのテクニックを繰り出すのに最適な選手の一人です。
試合前のキッカー設定
試合開始前に設定しておけば、88分の重要な場面で慌てずに済みます。
- スクワッド画面のセットピースメニューを開きます。
- 左利き用と右利き用のキッカーを個別に設定します。
- ゲームが自動的に角度に合った利き足の選手を選んでくれるため、手動で切り替える必要がありません。
- 試合中にキッカーを変えたい場合は、RT / R2で指定したキッカーに切り替え可能です。
練習ルーチンの構築
試合中だけでは上達しません。アリーナのセットピース練習モードを活用し、同じキックを繰り返しましょう。
まずは特定の距離とテクニックを一つ選びます。例えば「22ヤード、右寄り、壁越えカーブ」と決め、パワーを3分の1、5分の2、半分と変えて打ちます。自分の選手にとってバーを越えない最適なパワー値を見つけ、それを試合に持ち込みます。
それができたら、ボールの位置を変えてみましょう。壁やGKの動きがどう変わるかを確認し、パワーは固定したまま照準を調整します。一度に一つの変数だけを変えるのが上達の近道です。
慣れてきたら30ヤードからのナックルボールや、タイミングフィニッシュを加えてください。週末の試合前に10分練習するだけで、筋肉が記憶し、試合の土壇場で結果を出せるようになります。

練習アリーナ
よくあるミス
最大のミスは、距離に関係なく同じパワーで打つことです。25ヤードで決まるパワーは、18ヤードではバーを越えてしまいます。
2つ目は、GKの位置を無視して「いつものコーナー」に打つこと。これは平均的なGKには通用しますが、良いGKには止められます。
3つ目は、基本のキックが安定していないのにタイミングフィニッシュを導入することです。まずはパワー調整を完璧にしましょう。
オープンプレイでのシュートについては、EA FC 27シュートガイドをご覧ください。
FAQ
EA FC 27で最も得点しやすい距離は?
20~26ヤードで、少し角度がある位置が最も信頼できます。壁を越えて曲げるのに十分な距離があり、かつドライブシュートもGKに届く前に決まりやすいためです。
Trivela(アウトサイド)の打ち方は?
右スティックを左に倒して「アウトサイドカーブ」を選択し、パワーを3.5程度溜めます。FC 27ではパワー不足になりやすいため、しっかり溜めるのがコツです。
なぜバーを越えてしまうのか?
ほぼ間違いなくパワー過多です。止まったボールに対しては、オープンプレイよりもかなりパワーを抑える必要があります。25ヤード以内なら3分の1から半分程度で十分です。
最も重要な能力値は?
フリーキック精度が最優先、次にカーブ、そしてシュートパワーです。デッドボールのプレイスタイルがあればさらに有利になります。
タイミングフィニッシュは使うべき?
はい、ただし基本のキックが安定してからです。緑のタイミングで打てれば強力ですが、失敗すると逆効果になります。まずはパワー調整をマスターしましょう。
セットピースのスペシャリストを活かしたチーム作りについては、Nine Duty Evolutionのベスト選手ガイドや、EA Sports FC 27ガイドコレクションをチェックしてください。





