11年という歳月は、待つにはあまりに長い時間です。メインラインのStarCraftシリーズ前作、『StarCraft II: Legacy of the Void』がリリースされたのは2015年のことでした。今週末、アナハイムで開催されたBlizzCon 2026にて、Blizzard Entertainmentは沈黙を破り、2030年の発売を目指す完全新作のStarCraftを発表しました。
重要なのは、これが従来の『StarCraft III』ではないという点です。RTS(リアルタイムストラテジー)ではなく、ArtanisやKerriganの物語の続きを描く続編でもありません。Blizzardは本作をオープンワールドのストーリー主導型SFシューターと位置づけており、StarCraftの名を冠してはいるものの、フランチャイズにとって完全なジャンル転換となります。
スウォームの崩壊から70年後
本作の舞台となるのは『StarCraft II: Legacy of the Void』から70年後のKoprulu Sectorです。Blizzardの説明によれば「StarCraft IIの出来事から数十年後」が舞台となっており、この世界は長い時間をかけて息を吹き返し、再建され、そしておそらくは新たな形で分裂しているのでしょう。かつてのタイムラインではTerran、Zerg、Protossの各勢力が物語を定義してきましたが、70年後の世界がどのような姿をしているのかは、ほとんど未知の領域です。
Blizzardは、本作のプロジェクトリーダーにDan Hay氏が就任したことを認めました。RTSのベテランには馴染みのない名前かもしれませんが、オープンワールドファンなら誰もが知る人物です。Hay氏はUbisoftで『Far Cry 5』や『Far Cry New Dawn』のディレクターを務めた後、Blizzardに入社しました。彼がこのプロジェクトに携わっているという事実は、本作の方向性を雄弁に物語っています。
ジャンル転換が意味するもの
StarCraftは、精密な操作、マクロ管理、そしてPCゲーミング史上最も過酷な競技シーンによってそのレガシーを築いてきました。オープンワールドシューターへの転換は、決して小さな一歩ではありません。長年ビルドオーダーを暗記し、GSLの試合を観戦してきたファンにとって、この発表は期待と不安が入り混じるものとなるでしょう。
ここで重要なのは、Blizzardが『StarCraft II』やそのレガシーを置き換えようとしているわけではないという点です。1998年のオリジナル版やその続編は今も存在します。本作は「StarCraftユニバースにおける全く新しいゲーム」として位置づけられており、リプレイスやリコン(設定変更)ではありません。『StarCraft 3』と考えるよりも、競技性の裏側に常に豊かなロア(伝承)を秘めてきたユニバースへの、新たな入り口と捉えるべきでしょう。
ゴーストプログラム、UED、ドミニオンの政治的崩壊といったロアは、元来、優れたシングルプレイヤー・アクションゲームの骨格を備えていました。『Legacy of the Void』から70年後のオープンワールドシューターには、それを探求する十分な余地があります。
BlizzCon 2026でのその他の発表
StarCraftの発表は、2023年以来の開催となったファンフェスティバル、BlizzCon 2026のオープニングセレモニーの目玉となりました。イベントでは他にも、2004年のオリジナル版を拡張し11月にリリース予定の『World of Warcraft: Forever』や、Netflixで制作中の『Diablo』アニメシリーズに関するニュースが発表されました。
Blizzardが主要IPを同時に新たな方向へと押し進め、拡大路線にあることは明らかです。StarCraftがオープンワールドという手法を取り入れることは、既存のフォーミュラを繰り返すのではなく、ジャンルの境界線を試すというスタジオの広範な戦略に合致しています。
2030年というターゲットは、開発チームにとって、PCゲーミングで最も歴史あるフランチャイズの一つを全く新しい形式で表現するために、約4年という期間を与えられたことになります。Dan Hay氏のオープンワールドにおける専門知識がKoprulu Sectorでうまく機能するかどうか、それが今後数年間、このプロジェクトにつきまとう問いとなるでしょう。
発売を待つ間、このユニバースを再訪したいプレイヤーには、StarCraft戦略ガイドコレクションで名作の数々を深く掘り下げることができます。また、その間に他のBlizzardタイトルを探索したい場合は、ゲーミングガイドハブにて、ライブラリ全体を網羅した情報をご覧いただけます。








