"当社独自のIPであるProject Fantasyに関して、外部パートナーとの関係が終了することとなりました。"
これはIO Interactive自身が6月30日に公式ソーシャルチャンネルへ投稿した声明によるものです。声明では、この決定が実務レベルで何を意味するのか、つまり現在進行中の人員削減について言及されており、スタジオとして影響を受ける従業員へのサポートを約束しています。
関係を解消した外部パートナーとは?それはXboxです。同社はProject Fantasyの出資元であることを認めましたが、投資優先順位の広範な見直しの一環として、プロジェクトから撤退しました。

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期待のRPGが資金面で窮地に立たされた経緯
Project Fantasyは2023年2月に発表され、長期的な拡張を前提にゼロから構築されるオンラインRPGとして打ち出されました。IOは本作を「プレイヤーを楽しませ、長年にわたって拡張し続けるために、根幹から構築された世界とゲーム」と説明しており、開発陣が幼少期に親しんだ『Fighting Fantasy』の書籍やテーブルトークRPGなど、ファンタジーというジャンルに深く根ざした作品であると語っていました。
IOにとって、本作は非常に個人的なプロジェクトでした。発表時の投稿では、ゲームマスターや共有されたストーリーテリング、そしてジャンルの魅力を最大限に引き出すイマジネーション豊かな世界構築について語られており、単なるライブサービスへの安易な転換ではないことは明らかでした。開発チームは本作の成功を確信していたのです。
当時、Xboxが資金提供パートナーとして参画したことは理にかなっていました。同社はファーストパーティスタジオ以外とのパブリッシング関係を拡大しており、IOという実績ある独立系デベロッパーの新規IPを支援することは、妥当な賭けに見えました。しかし、その賭けは今回取り消されることとなりました。
今回の件に至るまでのIOの状況
重要なのは、今回のニュースが報じられる前、IO Interactiveが決して弱い立場にあったわけではないという点です。同スタジオは今年初めに007 First Lightをリリースし、高い評価と好調なセールスを記録しました。若く未熟なJames Bondを軸にした大胆なクリエイティブの試みは、見事に成功を収めました。同作のオンライン機能の仕組みに興味がある方は、007 First Lightにマルチプレイヤーや協力プレイが搭載されているかを解説したガイドをご覧ください。
その成功があるからこそ、Project Fantasyのニュースはより痛ましく響きます。IOには勢いがありました。開発の途中で主要な出資パートナーを失い、直後に人員削減が行われることは、スタジオが公にどのような説明をしようとも、その勢いを削ぐ残酷な中断と言わざるを得ません。
Project Fantasyは終わっていないが、道のりは険しくなった
人員削減が行われたものの、IOはProject Fantasyを諦めてはいません。スタジオの声明には「この素晴らしい世界は、必ず日の目を見るだろう」と明記されており、これは単なる言い逃れではなく、確固たる決意表明です。
Xboxの資金なしでどのような道筋を立てるのか、それが今後の課題です。IOは新たなパブリッシングパートナーを見つけるか、規模を縮小して自社資金で開発を継続するか、あるいはプロジェクトのスコープを再構築する必要があります。いずれも即効性のある解決策ではなく、今回職を失う人々は、自分たちの責任ではない資金不足の代償を直ちに払わされている状況です。
この状況は、業界全体で浮き彫りになっているパターンとも合致しています。パブリッシャーやプラットフォームホルダーは、どのプロジェクトに長期的な支援を行うかという基準を厳格化しており、特に収益を生むまでに継続的な投資が必要となるオンラインRPGやライブサービスゲームはその傾向が顕著です。XboxによるProject Fantasyからの撤退はその大きなトレンドを示す一つのデータポイントであり、今後も同様の事例が続くことはほぼ確実でしょう。
IOの作品を愛し、スタジオの動向を追い続けたいプレイヤーの方は、当サイトのゲームガイドハブで同スタジオのタイトルを詳しく解説しています。Project Fantasyの開発スケジュールは現在不透明ですが、ゲームをリリースするというスタジオの強い意志こそが、今最も信じるべきことなのです。

