DisneyのD23 2026メインプレゼンテーションで公開された『Kingdom Hearts IV』のトレーラー短縮版は、すでにファンの間で大きな話題を呼んでいます。その後、野村哲也氏が登壇し、公開された映像は編集されたカット版に過ぎず、フルバージョンは4分間にも及ぶと明かしたことで、会場はさらなる熱狂に包まれました。
D23 2026の専用パネル「Deep Dive into Kingdom Hearts」で初公開されたそのロングトレーラーは、現在Kingdom Hearts IVに関するニュースの中で最も注目を集めており、それには十分な理由があります。King Mickeyのプレイアブル化。Donald DuckとGoofyのプレイアブル化。PixarのCocoに登場する死者の国。2027年後半のリリース時期の確定。そして、多くの謎を呼ぶRikuの登場など、見どころが満載です。
Mickeyがついに専用ミッションへ
Kingdom HeartsシリーズにおけるKing Mickeyといえば、これまで物語の重要な局面で颯爽と現れ、90秒ほどKeybladeを振るったかと思えば、プレイヤーの知らないところで謎の任務に向かって姿を消すという役割がほとんどでした。しかし、『Kingdom Hearts IV』ではそれが一変します。
ロングトレーラーでは、Scala ad Caelumと繋がる紙のような質感の世界を舞台にした、King Mickeyのプレイアブルシーケンスが確認できます。Mickeyは魔法の絵本のような環境に足を踏み入れ、そこで変身したり、狭い隙間を通り抜けたり、紙飛行機に変形したりと、Soraの居場所の手がかりを探しながら環境パズルを解いていきます。これは単にSoraの戦闘システムをMickeyに当てはめたものではなく、キャラクターの特性に合わせて設計された独自のメカニクスが用意されています。
共同ディレクターの安江泰氏はパネルにて、チームの哲学について「各Disneyワールドやキャラクターのパートは、どのようなユニークなゲームプレイ体験を提供できるかを軸に設計している」と説明しました。同氏は、『Kingdom Hearts III』におけるToy Story、Pirates of the Caribbean、Frozenの各ワールドで、それぞれ全く異なるゲームプレイが展開されたことを例に挙げました。Mickeyの紙の世界での冒険は、そのアプローチをさらに推し進めたものと言えるでしょう。
Donald、Goofy、そしてSoraの捜索
操作可能になるのはMickeyだけではありません。トレーラーでは、Donald DuckとGoofyもアクションシーケンスでプレイアブルキャラクターとして登場することが確認されており、二人がSoraへの道を探しながらHeartlessと戦う姿が描かれています。
彼らの旅はHerculesのHadesに関連する冥界へと続き、新たな映像では彼らのルートと、今回発表されたCocoのワールドが繋がっていることが示唆されています。これまでSoraのパーティでAI制御の仲間として機能していたDonaldとGoofyを直接操作できる点は非常に注目に値します。『Kingdom Hearts IV』は従来の構造を大胆に刷新し、異なるキャラクターが物語の各パートを担う構成を採用しているようです。
Sora自身は、新たな「ロストマスター編」の幕開けとなったリアルな都市Quadratumに取り残されたままです。メインキャストの分離は、単に「なぜDonaldが回復魔法を使えないのか」を説明するための物語上の装置ではなく、ゲームの構造そのものを牽引する要素となっています。
Cocoと死者の国
PixarのCocoは、『Kingdom Hearts IV』で正式に確認された初のDisneyまたはPixarワールドとなります。Soraは死者の国の光り輝く塔や橋を駆け抜けながらHeartlessと戦う際、骸骨のような姿に変身し、MiguelとHéctorもCocoをモチーフにしたチーム攻撃に参加するようです。
野村氏はパネルで、ワールドの選定は単にチームが好きな映画を選ぶわけではないと説明しました。ゲームプレイの可能性が第一であり、その設定がSoraの現在のストーリーアークにどれだけ適合するかが重要だといいます。『Kingdom Hearts IV』の冒頭でSoraが死後の世界のような場所に取り残されていることを考えると、家族、記憶、死、そして異なる領域を繋ぐ絆をテーマにしたCocoは、物語のテーマに非常に適しています。
「多くのテーマを検討した結果、Cocoが最適なワールドだと感じました」と野村氏は語りました。
また、映像にはHadesが再登場するほか、Sleeping BeautyのMaleficentの姿も確認でき、彼女が本作の物語で重要な役割を果たすことが示唆されています。
2027年リリースが確定
D23のショーケースでリリース時期が発表された後、一部のファンからは2028年への延期を懸念する声も上がりましたが、野村氏はパネルでこれに直接回答しました。
「そのようなことはありません」と、同氏は簡潔に明言しました。
共同ディレクターの安江氏も、2027年のリリースは「100パーセント」確実であると自信を見せ、開発は順調に進んでいると強調しました。『Kingdom Hearts IV』は2027年後半にPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC(Steam、Epic Games Store、Xbox on PC)向けに発売予定です。特にSwitch 2版はクラウド経由ではなくネイティブ動作でリリースされる点は、Nintendoプレイヤーにとって重要なポイントです。
このタイミングはシリーズ25周年の年にあたりますが、これは幸運な偶然なのか、それともKingdom Heartsらしい運命的な出来事なのかもしれません。
野村氏は、本作のマーケティングはまだ始まったばかりであるとも述べています。2022年の発表以来、長らく沈黙が続いていましたが、ついにリリースへの道が本格的に動き出しました。最新情報をいち早く知りたいファンは、これまでに判明している情報をまとめたKingdom Hearts IVガイドを確認するか、ジャンルを網羅したゲーミングガイドハブをご覧ください。『Kingdom Hearts IV』は本格的なRPGとして位置づけられており、マルチキャラクター構成の導入は、このジャンルの可能性を非常に興味深い方向へと押し広げようとしています。







