発売から10年が経過した今も、2K GamesとHangar 13はMafia IIIの存在を忘れてはいませんでした。1968年の架空のニューオーリンズを舞台にしたこのオープンワールド・クライムゲームに、10周年記念アップデートが配信されました。発売当時に評価を下したプレイヤーや、その後ひっそりと本作の魅力に気づいたプレイヤーたちの間で、10年越しに再評価が進むこのタイトルにとって、控えめながらも意義深い動きと言えるでしょう。
批評家とプレイヤーの評価が分かれたゲーム
2016年10月に発売されたMafia IIIは、シリーズ史上最も評価が分かれる作品となりました。ニューボルドーでイタリアン・マフィアを壊滅させるベトナム帰還兵、Lincoln Clayの物語は、その脚本や主人公のキャラクター性、そしてアメリカ南部における人種差別を真っ向から描いた点において高く評価されました。しかし、オープンワールドの構造的な反復性については、当時多くの批判を浴びることとなりました。
重要なのは、Mafia IIIを巡る議論がこの10年で大きく変化したという点です。発売当初の喧騒が収まった後にプレイしたユーザーは、本作に確かな「魂」を見出しました。ソウル、ロック、ファンクを網羅した最高のライセンス楽曲、そして当時のアクションゲームの中でも際立って心に刺さる復讐劇。本作の評価と実際のプレイ体験の間のギャップは、当時のヘッドラインが伝えていたものよりもずっと大きなものでした。
Mafia IIIは、シリーズの過去作と比較しても興味深い立ち位置にあります。Mafia IIはよりリニアでストーリー主導型のアプローチを取り、シリーズの最高傑作として挙げられることも多いですが、Mafia IIIは、たとえ粗削りな部分があったとしても、オープンワールドとして真の野心を持っていました。
記念アップデートで追加される要素
今回の10周年記念アップデートは、コンテンツを大幅に刷新するものではなく、ターゲットを絞ったパッチです。長年残っていた技術的な問題に対処し、現代のハードウェアでの安定性を向上させ、ゲーム体験を本来意図されていた形に近づけるための一般的なクオリティ・オブ・ライフ(QoL)の調整が行われています。
Mafia III: Definitive Edition(『Faster, Baby!』、『Stones Unturned』、『Sign of the Times』の3つのDLC拡張パックを同梱)を購入済みのプレイヤーにも、このアップデートは適用されます。DLCによってマップが大幅に拡張され、Lincolnの物語を補完するストーリーが追加されるため、Definitive Editionこそが本作をフルに楽しむための最良の手段であることに変わりはありません。
再評価の10年
ここでのタイミングは重要です。10年という月日は、ゲームの評判が発売週のレビューよりも誠実なものへと落ち着くのに十分な期間です。Mafia IIIは、その徹底した世界観や、時代設定を単なる背景としてではなく、すべての物語を動かすエンジンとして活用する手法を評価するプレイヤーたちの間で、静かにファン層を築いてきました。
重要なのは、Mafia IIIが常にオープンワールド・クライムジャンルの他作品とは異なるアプローチをとっていたという点です。本作は決してGrand Theft Autoを目指していたわけではありません。そのペース配分、音楽、ドキュメンタリー風の演出、そして構造のすべてが、サンドボックスとしての自由度よりも、Lincolnの物語を優先して構築されていました。その選択が、別の体験を期待していたプレイヤーを困惑させたのです。
2016年にプレイして離れてしまった方、あるいはこれまで未プレイだった方にとって、今回の記念アップデートは本作を改めて遊ぶ絶好の機会です。Definitive Editionは定期的にセールが行われており、すべてのDLCを含めたフル体験は、縄張り奪還システムにどこまで深く入り込むかにもよりますが、15から20時間程度のボリュームとなっています。
プレイ前にシリーズの背景を知りたい場合は、Mafia IIのガイドコレクションが、Mafia IIIの物語につながる世界観やキャラクターを理解するための確かな出発点となります。また、シリーズ全編を攻略する予定であれば、ゲームガイドハブのリソースもブックマークしておくことをおすすめします。




