Rockstar Games Workers Unionは、Rockstarの経営陣と初の公式協議を実施しました。双方が正式な承認合意に至るまでにはまだ大きな隔たりがあるものの、同グループはこの協議を正しい方向への一歩であると評価しています。
Grand Theft Auto 6を巡っては、英国で労働争議が激化しており、Rockstarのデベロッパーたちは労働組合の正式な承認を求めて活動を続けてきました。この承認が得られれば、組合はメンバーを代表して、雇用条件や給与、労働慣行について経営陣と直接交渉する法的地位を持つことになります。
初協議の結果
組合はTwitterへの投稿を通じて協議の実施を認め、その結果について慎重ながらも楽観的な見方を示しました。「労働者の声を届ける必要性、そしてそれを実現するために協力できるという主張を伝えることができた」とグループは述べ、さらに「迅速な交渉プロセスのためのロードマップを確保した」と付け加えました。
重要な点は、Rockstarがまだ自主的な承認に同意していないことです。スタジオ側はそのステップに踏み切る前に交渉を行うよう求めており、現在双方は「交渉単位(bargaining unit)」、つまり組合が代表できる労働者の定義リストについて合意を目指しています。これが直近の次のマイルストーンとなります。
組合は、交渉のテーブルに乗せたい要求事項についても明確にしています。その要求には、無給のクランチ(長時間労働)の廃止、給与の完全な透明化、柔軟な勤務形態、解雇を行わないという確約、そしてAIによる職務の代替に対する保護が含まれています。
すべての発端となったクランチ問題
クランチは、組織化の動きを加速させた中心的な課題です。以前、ある匿名のデベロッパーが、Rockstarでは残業が常態化しており、会社が従業員の契約に「労働時間規制(Working Time Regulations)」のオプトアウト条項を直接組み込んでいると主張しました。労働者は、デフォルトで保護されるのではなく、自ら積極的にその条項をオプトアウト(適用除外)する選択をしなければならない状況です。
この枠組みは重要です。英国の労働時間規制では、平均労働時間を週48時間までと定めていますが、雇用主は労働者にオプトアウトへの署名を求めることができます。主張によれば、Rockstarはそのオプトアウトを真の選択肢としてではなく、標準的な契約機能として扱っているとのことです。
これはスタジオにとって新しい懸念ではありません。Take-TwoのCEOであるStrauss Zelnickは以前、GTA 6の発売延期はクランチを回避したいという意欲が一部動機であったと主張し、Rockstarの労働環境を大学の宿題に例えました。この表現は、過酷な残業という現実を生きてきたデベロッパーたちには、あまり好意的に受け止められませんでした。
背景にある組合潰しの疑惑
この初協議に至るまでの道のりは平坦ではありませんでした。昨年、30名以上のRockstar従業員が解雇されましたが、その状況について労働団体は「組合潰し」であると指摘しました。Rockstarは、解雇は機密情報を公開フォーラムで拡散した個人に関連するものであり、「組合に加入する権利とは一切関係がない」と主張しています。
こうした経緯があるからこそ、組合によるアップデートのトーンはより意味深いものとなります。初協議を「正しい方向への一歩」と表現したのは、勝利宣言ではなく、慎重な言葉選びと言えます。
もし自主的な承認交渉が停滞した場合、組合には代替案があります。法定承認(Statutory recognition)は、関連する労働者のかなりの割合を代表していることを証明できれば、雇用主に組合の承認を義務付ける法的ルートです。組合は、交渉が行き詰まった場合にはこのルートを追求する姿勢を示しています。
外から見守るプレイヤーにとっての意味
GTA 6を待つプレイヤーにとって、Rockstarの労働状況はヘッドライン以上の注目に値する問題です。ゲームが作られる環境は、それを作る人々と直接的な関係があり、組合によるより公正なクランチ慣行の推進は、雇用契約の問題であると同時に、ゲームの背後にいる人間たちの問題でもあります。
重要なのは、数ヶ月前には考えられなかった「双方が対話をしている」という事実です。次の具体的なステップは交渉単位についての合意であり、組合はこのプロセスを迅速に進めたい意向を示しています。
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