Nexonは今週開催された東京ゲームショウにて、Project RXの正式名称がFareidoliaであることを発表しました。RX Studio(『ブルーアーカイブ』の開発チーム)が手掛ける本作は、同イベントでプレイアブル出展され、そのデモ版には興味を持った来場者による長い行列ができました。
Fareidoliaのリリース日は未定ですが、TGSのデモ版を通じて、RX Studioが構築してきたゲームの全貌が明らかになりました。本作はUnreal Engine 5で開発されており、ライフシミュレーション要素と、現在のRPG市場では類を見ないユニークな戦闘システムが融合しています。

既存の枠に収まらない戦闘システム
デモ版では、プレイヤーは歪んだ図書館のような環境に放り込まれ、次々と現れるゴーストのような敵と戦うことになります。終盤では、プレイヤー自身のキャラクターのミラー版と対峙する場面もあり、ゲームのメカニクスをどれだけ理解しているかを試される巧妙な構成となっていました。
特筆すべきは、Fareidoliaの戦闘が純粋なリアルタイムでもターン制でもないという点です。その中間に位置するシステムと言えるでしょう。敵とMatesはアリーナ内をダイナミックに動き回りますが、プレイヤーは各ターンで「直接攻撃」「範囲攻撃」「味方を強化するサポートアビリティ」「チームを維持する回復スキル」といった戦略的な選択を行う必要があります。その結果、従来のJRPGよりもアクティブでありながら、アクションゲームよりも熟考を要するプレイ感に仕上がっています。
戦闘中のビジュアルも非常に良好です。アビリティのエフェクトはシャープで見やすく、このジャンルの多くのゲームが抱える課題である「視覚的なノイズ」が抑えられています。
Mates:共に戦う仲間たち
Fareidoliaは、それぞれ異なる個性、アビリティ、戦闘スタイルを持つMatesと呼ばれる4人のキャラクターを中心に物語が展開します。現時点で詳細が判明しているのは以下の3人です。
- Minie:冒険を追い求める探検家。
- Ohana:自称天才で、オールラウンダーを自負するキャラクター。
- Shami:常に金欠気味の猫耳少女。
3人はTwilight Mansionで共同生活を送っており、ゲームのストーリーは彼女たちが特別な力を発見し、共に成長していく姿を描きます。TGSのブースでは、来場者がShamiとじゃんけんで対決できるインタラクティブな要素もあり、ゲーム発売前にキャラクターの魅力を伝える控えめながらも心温まる演出となっていました。
セリフの内容が分からなくても、ユーモアや物語のトーンは十分に伝わってきました。戦闘以外の部分でも、本作には明確なキャラクターの個性が息づいています。
Fareidoliaがリリース前に証明すべきこと
RX Studioは『ブルーアーカイブ』で確かな実績を築いており、Fareidoliaは既存の成功例をなぞるのではなく、新しいものを構築しようとする真摯な試みのように見えます。特に戦闘システムは最も興味深い要素です。RX Studioがこのハイブリッドなリアルタイム・ターン制構造を、単なるデモ版だけでなくゲーム全体を通して新鮮に保つことができれば、Fareidoliaは競合の多いアニメ調RPG市場の中でも際立った存在になるでしょう。
リリース日は未定で、プラットフォームの詳細も限られています。しかし、Nexonが本作をサイドプロジェクトではなく、主要タイトルとして扱っていることは明らかです。TGSへの出展や1時間を超える行列は、本作に対するプレイヤーの期待の高さを示しています。
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