Arc System Worksの対応は迅速でした。8月6日に『Marvel Tokon: Fighting Souls』がリリースされてからわずか4日後、開発チームはPC版に対して10 GBもの大型パッチを配信しました。これは、一部のプレイヤーにとってゲームプレイがほぼ不可能な状態となっていたスタッタリング(カクつき)、フレームレートの低下、そしてクラッシュを直接的に修正するものです。
PS5版は概ね好評を博してスタートしましたが、PC版の評価は芳しくありませんでした。リリース直後の週末には、フレームレートの不安定さ、入力遅延、突然のクラッシュに対する不満の声がフォーラムに溢れました。格闘ゲームのコンテンツクリエイターであるMaximilian Dood氏が、深刻なスタッタリングとラグを理由にゲームをアンインストールする事態にまで発展しており、当時の状況がいかに深刻であったかがうかがえます。
PC版で実際に何が問題を引き起こしていたのか
重要なのは、これらの問題が単なる曖昧な「最適化不足」ではなかったという点です。パッチノートには、パフォーマンスを著しく低下させていた2つの具体的な原因が明記されています。
1つ目は、対戦中に不要なオーディオ処理が実行されており、プレイ中常にCPU使用率が異常に高くなっていたこと。2つ目は、さらに深刻な問題ですが、何も変更がない状況でもゲームが常にオーディオ入力をポーリング(監視)し続けていたことです。この繰り返されるチェックが、プレイヤーから報告されていた突然のフレームレート低下の直接的な原因となっていました。これらは特殊なハードウェア互換性の問題ではなく、リリース前に修正されるべきソフトウェア上の不具合です。
また、今回のパッチでは特定の画面解像度を選択するとフレームレートが低下する不具合も修正されました。さらに、自動スペック検出システムが改善され、PCの性能に見合わない設定がデフォルトになるのではなく、ハードウェアに最適なグラフィックプロファイルが適用されるようになりました。
パッチによる主な変更点
PC版の修正内容は、主に以下の3つの領域に分類されます:
- CPU負荷の軽減:起動時の高いCPU使用率および対戦中の不要なオーディオ処理を修正
- 突発的なパフォーマンス低下:オーディオ入力のポーリングに関する不具合を修正
- フレームレート低下:特定の解像度設定における不具合を修正
- 自動グラフィック品質設定:システムスペックへの適合精度を向上
パフォーマンス改善に加え、PC版以外の不具合も修正されています。バトル設定においてゲームを再起動するとカスタマイズアイテムやカラーがデフォルトに戻ってしまう問題や、オンラインロビーで攻撃ボタンの表示をアクションアイコンに切り替えると、ロビー内のミニゲーム中に一部のボタンが反応しなくなる不具合が解消されました。
初期の反応と今後の課題
パッチに対するプレイヤーの反応は、慎重ながらも好意的です。パフォーマンスの向上や入力遅延の軽減が報告されており、リリース直後の混乱を考えれば良い兆候と言えます。ただし、Linuxサポートは依然として完全に欠如しており、今後対応されるのか、いつになるのかといった情報もありません。Linuxユーザーにとって、今回のパッチは恩恵のないものとなっています。
カードベースの戦略性という点でMarvel格闘ゲームの基準を打ち立てた作品といえば『Marvel's Midnight Suns』ですが、同作はMarvelライセンスに対して全く異なるアプローチをとっていました。『Tokon』は伝統的なタッグ格闘ゲームの路線を歩んでおり、PS5版のコアなゲームプレイは高く評価されているため、PC版の修正は非常に重要です。プレイヤーは、このゲームを見捨てたくはないのです。
今回の規模のパッチを4日間で配信した対応は非常に迅速であり、曖昧な「安定性の向上」といった表現ではなく、オーディオポーリング問題のような具体的な不具合を特定して伝えたことは、プレイヤーに対する誠実なコミュニケーションと言えます。この修正が、より幅広いハードウェア構成において実用的な環境で機能するかどうかは、今後数日間で明らかになるでしょう。
パフォーマンスの問題が解決されるまでの間、ゲームをより深く楽しみたいプレイヤーは、GAMES.GGで公開されている『Marvel's Midnight Suns』の攻略ガイドや、その他のゲーム攻略ガイドでMarvelゲームの戦略を詳しく確認することができます。








